岩政大樹の生きざま。J1昇格はならず、岡山退団を発表。結果への責任とけじめ

2016年12月09日(Fri)11時22分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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「成功体験だけで、成長するわけではない」(岩政大樹)

ファジアーノ岡山
J1昇格はならなかったが、ファジアーノ岡山はクラブ史上初となる昇格プレーオフ進出を果たした【写真:Getty Images】

 試合だけでなく練習でもピッチに立ち続けることで、自身が発する言葉に有無を言わさない説得力をもたせてきた。若手や中堅から疎んじられ、嫌われてもいっこうにかまわない。言い続けたことがファジアーノのDNAとなり、自らが去った未来へ受け継がれていくときに本物の強さを身にまとう、と信じてきた。

「成功体験だけで、成長するわけではないですから。僕が来たときから『何であの人は練習中からこんなにうるさいんだ』とみんな思っていたはずですよ。それでも、今日はまったく声が出ていなかった。それが隙を作ることにつながるのに。

 もしかしたら僕がいることでできなくなってしまっている部分もあるかもしれないし、僕に頼ってしまっている部分もあるのかもしれない。

 鹿島で前人未到の3連覇を達成して、タイでもタイトルを獲って、岡山で昇格をやり切れたら自分の人生はすごいと思っていましたけれども、そんなに甘くない。それが僕の人生でしょうし、僕が学ばなきゃいけないことが今日の試合で見えた。

 まだまだ足りなかったんだな、と。それをどう自分が受け止めて、次に生かすか。選手としてなのか、その後として生かすのかはまだわからないですけど」

 J1昇格を勝ち取れば、もう1シーズン、ファジアーノでプレーして引退するつもりだった。おそらくはJ1王者の古巣・アントラーズとの対戦も思い描いていたはずだ。しかし、セレッソに苦杯をなめたことで、岩政は自身のブログに「私のサッカー人生はまったくの白紙となりました」と綴っている。

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