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香川真司 7年前

ドルト、ホームで喫した「最悪」のクリスマス。またも露呈した“悪癖”に募る香川の危機感

ドルトムントは現地時間20日、アウグスブルクとホームで対戦。1-1の引き分けに終わったものの、リーグ戦で4試合連続となる先制点を献上してしまった。選手も落胆の表情を浮かべ、日本代表の香川真司も「やりたいサッカーが全く連動できてない」と振り返っている。大観衆に向けて勝ち点3というプレゼントを送りたかったドルトムントだったが、最悪のクリスマスとなってしまった。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

またも先制点を献上したドルトムント。選手も落胆の表情

香川真司
アウグスブルク戦の反省点を振り返った香川真司【写真:Getty Images】

 まだ熟してはいない。2016年12月20日のブンデスリーガ第16節、ボルシア・ドルトムントはホームでFCアウクスブルクと戦った。

 “悪癖”を繰り返した。32分、バルトラがオーバメヤンに縦パスを入れようとする。しかし相手のDFヒンターレッガーが狙い澄ましたようにカット。そのまま独走を許した。

 5人が戻ったが、ボールロスト時の守備は機能しない。自陣に戻るスプリントの遅れ。セカンドボールを拾ったモラヴェクから、左サイドを走るチ・ドンウォンにパスを通される。チに押し込まれて、先制点を献上した。前半の内に先制されるのは、これで4試合連続のことだ。

 後半開始早々の47分にデンベレのゴールで追い付いたが、その後訪れた多くの決定機を決め切ることができなったドルトムント。ホームで迎えた年内最終戦をドローに終える。試合開始前はクリスマス・ソングも流れたジグナル・イドゥナ・パルク。バイグルは落胆の色を隠せない。

「僕らはファンに素敵なクリスマスプレゼントを贈りたかった。勝利という形でね。でもフタを開けてみたら、そうじゃなかった。だからガッカリしているよ」

 アシストの香川真司は「守備も含めて課題はたくさんある」と振り返った。

「ボールの取られ方だったりボールを取られた後の、1人1人のリアクションだったりを、徹底していかなきゃいけないと思います」

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