【英国人の視点】青森山田・廣末陸が示したGKの価値。ゴールと同等に評価されるべき「孤独な男たち」の戦い

2017年01月12日(Thu)10時23分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images
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「GKは他の誰とも異なるユニフォームを着る“孤独な男たち”だ」(モウリーニョ監督)

デ・ヘア
マンチェスター・ユナイテッドのGKダビド・デ・ヘア【写真:Getty Images】

 だが、廣末が見せるような試合を変えるセーブには、ゴールと同等の価値がある。マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督も、1月3日のウェスト・ハム戦をダビド・デ・ヘアが無失点に抑えたあとでそのことを称えていた。

「GKが素晴らしいプレーをしたことは忘れられてしまうが、ミスを犯したことは誰もが覚えている。だからこそ試合後にダビドと抱擁を交わした。彼のセーブがなく、アントニオのゴールが決まれば、勝ち点3は得られなかったからだ」

 デ・ヘアはスコアが0-0の時点でマイケル・アントニオのゴールを阻み、最終的にユナイテッドは2-0の勝利を収めることができた。

「もちろん私はGKが認められてほしいと思うし、バロンドールやプレミアリーグ年間最優秀選手を受賞してほしいと思う。GKは他の誰とも異なるユニフォームを着る“孤独な男たち”だからだ」

 だが通常であれば、GKがそういった名誉を得られるのは、チームが最高のパフォーマンスを発揮できなかったと見なされた時だけだ。モウリーニョ監督は、デ・ヘアが4年連続のユナイテッド年間最優秀選手を受賞することになってほしくはないとも付け加えている。

「毎シーズンのようにGKがシーズン最優秀選手に選ばれるのなら、何かが間違っているということだ」

 もちろん、必ずしもそうだとは限らない。1月7日にはレスター・シティの守護神カスパー・シュマイケルがデンマーク年間最優秀選手に選出され、クリスティアン・エリクセンの連続受賞に終止符を打った。レスターの歴史的なプレミアリーグ制覇への貢献が報われたものだ。GKによる受賞は父親のピーター・シュマイケルが1999年に自身3度目の受賞を果たした時以来だった。

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