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Jリーグ 7年前

【英国人の視点】私が鹿島ではなく浦和を優勝候補に挙げる理由。勝ち点70以上を獲得できる安定感

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

驚くべき鹿島の毎年の成績…近年の勝ち点では優勝狙えず?

鹿島
昨年のチャンピオンシップを制したのは鹿島だったが、過去の優勝チームの最低勝ち点を下回る成績だった【写真:Getty Images】

 だが今年は1ステージ制へ回帰する。それはつまり、“栄光への近道”は存在しなくなるということであり、意味を持つものは34節を戦い終えたあとの総合順位だけだ。

 レッズをはじめ、優勝を目指すその他のチームにとっては大いに勇気付けられる事実だ。アントラーズが年間勝ち点で苦戦したのは昨シーズンに限らず、過去数年間を通しての傾向だったからだ。

 アントラーズは2016年のリーグ戦で18勝5分11敗を記録し、獲得した勝ち点は59。2015年も同じく18勝5分11敗だった。その前年には18勝6分10敗。そして驚くべきことに、2013年も18勝5分11敗という成績だ。

 信じがたいほどに安定した数字であることはともかくとして、通常であればリーグを制覇するようなチームの成績ではない。事実として、J1が18チームに拡大されて以来、チャンピオンチームが獲得した勝ち点の最低ラインは「60」だった。シーズン最終日まで5チームが優勝の可能性を残していた、あの伝説の2005年の数字だ。最後の最後で優勝を勝ち取ったのは、ガンバ大阪だった。

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