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香川真司 7年前

香川、10戦ぶり先発復帰も。ローテーションでチャンス到来。ヘルタ戦の輝きが代表への道標に

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川はカストロの代役か。主力組のコンディションに配慮

香川真司
地道に準備してきた香川真司のもとにチャンスがやってきた【写真:Getty Images】

 つまり、チームのインテンシティを維持するために、ベンフィカ戦の先発から何人かの選手の入れ替えを行うということである。また、具体的にはベンフィカ戦に先発したソクラティス・パパスタソプーロスと、ベンチ入りしたものの出番がなかったラファエウ・ゲレイロのヘルタ戦出場は疑わしいとのことだ。

 ヘルタ戦で先発を外れると考えられるのは、ベンフィカ戦にフル出場したピエール=エメリク・オーバメヤンやゴンサロ・カストロあたりだろうか。特に後者は2月18日のブンデスリーガ第21節ボルフスブルク戦から公式戦4試合連続でフル出場しており、そろそろ休みが与えられてもおかしくはない。

 今季のローテーションを振りかえると、カストロの“代役候補”は香川、ゲレイロ、ウスマヌ・デンベレ、マリオ・ゲッツェの4選手となる。ただゲッツェは代謝障害で戦列を離れており、ゲレイロの出場は疑わしいことは先に触れたとおり。デンベレはフル出場とまでいかずともベンフィカ戦で81分間プレーしており、コンディションはベストと言い難いだろう。

 このように消去法で考えていくと、香川がヘルタ戦に先発する可能性は決して低いものではない。もっとも、エムレ・モルを右ウイングで起用し、デンベレを中盤に下げる策も考えられるので、結局は蓋を開けてみないと分からない面もある。

 いずれにせよ、香川にはベンフィカ戦より長い出場時間が与えらえそうだ。代表ウィークまであと1週間。日本代表の活動を考えても、ヘルタ戦で何かインパクトを残したいところだ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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