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日本代表 7年前

倉田秋、非常事態で高まる期待。遠藤と今野の檄を糧にG大阪の苦労人が初の国内代表戦へ

text by 藤江直人 photo by Shinya Tanaka, Getty Images

苦労人だからこそ放たれる自然体のオーラ

 UAE戦のパフォーマンスに対して周囲からは及第点を与えられているが、倉田本人は納得していない。再び紡がれた代表での軌跡を、来年のロシアの地へと伸ばすためにも、立ち止まってはいられない。

「もっと期待に応えるようなプレーをしないと、生き残っていけないと思うので。もっと勝ちにつながるような、チームを助けられるようなプレーをしたい。自分で仕掛けるのもそうだし、周りにはめちゃ上手い選手もいるので、預けてシンプルにスピードアップするとか。いろいろな方法で攻撃を活性化させたい」

 タイ戦のチケットは前売り段階ですでに完売。28日は5万人以上を飲み込むスタジアムが青く染まる。

「もともと雰囲気なめちゃ最高なスタジアムなので。Jリーグとはまた違うと思うし、それに応えるくらいの熱い試合をしたい」

 ピッチに立てば、代表通算3試合目にして初めて日本国内で日の丸を背負う一戦へ。緊張するわけでも、もちろん気負いすぎることもない。苦労人だからこそ放たれる自然体のオーラを力に変えて、遠藤と今野の檄を心の糧にしながら倉田は出陣の瞬間を待つ。

(取材・文:藤江直人)

【了】

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