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日本代表 7年前

吉田麻也が抱く主将像。「僕は長谷部誠にはなれない」。ハリルJを束ねるDFリーダーの存在感

日本代表DF吉田麻也は、23日に行われたワールドカップアジア最終予選のUAE戦で負傷離脱している長谷部誠に代わってキャプテンマークを巻いた。長く日本代表のキャプテンに君臨してきた長谷部の代役を務めることになったが、吉田は「僕は長谷部誠にはなれない」と自身の主将像を掲げる。後方から喉を枯らし、叫び続けるDFリーダーの存在感は、いまやハリルジャパンにおいて不可欠な存在である。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka , Getty Images

ハリルジャパンで守備を統率する吉田麻也。タイ戦にも気を引き締める

吉田麻也
UAE戦ではキャプテンマークを巻いた吉田麻也【写真:田中伸弥】

 6大会連続ワールドカップ出場により大きく近づくため、28日の2018年ロシアワールドカップ最終予選第6戦・タイ戦(埼玉)は是が非でも勝ち点3がほしい一戦だ。23日のUAEとの死闘(アルアイン)の直後に帰国し、4日がかりで準備を重ねてきた日本代表は今野泰幸(G大阪)、大迫勇也(ケルン)、高萩洋次郎(FC東京)の負傷を乗り越えて重要なゲームに向かうことになる。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がUAE戦と同じ4-3-3を採るのか、それとも本来の4-2-3-1に戻すのかはまだハッキリしないものの、絶大な信頼を寄せている守備陣を変えることはないだろう。

 UAE戦で決定的シュートを止めたGK川島永嗣(メス)を筆頭に、酒井宏樹(マルセイユ)、吉田麻也(サウサンプトン)、森重真人(FC東京)、長友佑都(インテル)の最終ライン4枚は、タイの仕掛けてくるであろうカウンターを確実に封じ、無失点で試合を乗り切る必要がある。

 統率役の吉田は「タイはかなり守備的に入ってきて、カウンターを狙ってくる。アウェーの時(2016年9月=バンコク)には1対1のシュート場面もあったし、そういう状況をなくすことが大事。UAE戦でも前半に川島選手が止めたシーンだったり、後半の立ち上がりにも2回くらいピンチがあった。1試合に2~3回あるかないかのところを突き詰めて、向上していかなきゃいけないかなと思ってます」と気を引き締める。

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