G大阪・丹羽大輝、代表入りも経験し思い出した本質。職業サッカー選手の感覚的困難【The Turning Point】

2017年04月26日(Wed)10時19分配信

シリーズ:The Turning Point
text by 海江田哲朗 photo Asuka Kudo, Getty Images
Tags: , , , , , , , , ,

バックパスのミスがゴールにつながったCS。LINEの通知が大変なことに

2015年のチャンピオンシップでは丹羽のバックパスがGK東口の頭上を越え、オウンゴールになりかねない状況になった
2015年のチャンピオンシップでは丹羽のバックパスがGK東口の頭上を越え、オウンゴールになりかねない状況になった【写真:Getty Images】

――2015年、Jリーグチャンピオンシップ準決勝の浦和レッズ戦。丹羽選手のバックパスが発端となり、ポストに当たってゴールにつながるびっくり仰天のプレーがありましたよね。この人だから、あれが世に生まれたのではないかという気がしてきました。

「試合後、僕がメディアの前で最初に言ったのは『サッカーの神様いましたね』という言葉。あの発言の意味を説明させてもらうと、これまで僕はサッカーを一度たりともバカにしたことがないんです。サッカーが大好きで、ありったけの敬意を捧げています。サッカーが自分の人生を変えてくれて、いろんな人に出会わせてくれた。

 ふだんは冗談ばかり言ってますが、サッカーに対しては真摯に向き合ってきた。ボールの軌道が10センチ内側だったらオウンゴールです。少しだけ外側だったから、ゴールにつながった。つくづく、思いましたね。サッカーの神様は見ていてくれたんやと」

――テレビの前で爆笑しましたよ。チームメイトからは盛大にいじられたでしょう。

「チームメイトどころか、誰からもいじられ放題。LINEが初の300件超えですよ。三冠を獲った年でも100件と少しだったのに。ロッカールームで着替えてたら、スマホがどえらいことになってて、返信がほんま大変でした」

――丹羽選手の人格形成に関与したものに興味があります。主たるひとつは生育環境でしょうね。

「親の教育と、あとは出会った人々ですね。僕は人が好きなんです。多方面のジャンルの方と知り合うのが好き。日本社会全体からすれば、サッカーはほんの小さな世界。一歩外に踏み出せば、野球、ラグビー、経営者、飲食業、多種多様な世界がある。もし自分がその世界のノウハウを得られれば、結果としてサッカーにつながります」

――友だちは多い?

「おそらくどのサッカー選手より多いのでは。他業種の人たちがほとんどです」

――自分の知らない世界を覗いてみたい?

「それが楽しいんですよ」

――お寿司屋さんで大将と話しているのが目に浮かびます。

「大好きですね。カウンターに座って、マンツーマンで話し込むことがよくあります。ひとり焼肉も平気。店員さんと仲よくなって、こういう考え方があるんやなと勉強になる」

――いかにも人好きしそう。好奇心旺盛。

「塊ですね。僕は自分のことをマグロやと思ってるんで」

――止まったら死ぬ。

「はい、泳ぎ続けないとダメ」

1 2 3 4 5

新着記事

↑top