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Jリーグ 7年前

【英国人の視点】清水の逆転現象。アウェイでは好印象もホームだと…。早急な軌道修正が必須か

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

日本平では勝ち点1しか得られていない現状

ベガルタ仙台
ホームにベガルタ仙台を迎えた第9節は0-3で敗れてしまった【写真:Getty Images】

 前線のパートナーである金子はさらに、清水がJ1での試合に臨む上での姿勢について説明してくれた。

「チームとしても個人としても、まずは守備に集中して試合に入っています。そこからゴールを増やせるように積み上げていきたいと思っています。今日は2点目を取りにいって取れましたが、それまでは難しい試合でした」と21歳の彼は語った。

 試合の行方を左右する上で、交代選手が決定的な貢献を果たすことも多い。川崎戦での終了間際のアウベスのゴールはその顕著な例だが、同じく交代で出場した村田和哉やミッチェル・デュークも、試合終了が迫る時間にチームが前へと向かうエネルギーを加える存在となった。

「(J1は)はるかに厳しい戦いになる。そういう接戦の中で、1-1でも、0-1で負けている状況でも、交代の選手たちが入って試合を変えようとする。僕ら3人全員がそういうプレーをして、今日は幸い勝ち点1を獲得することができました」とデュークは試合後に振り返った。

「今年はかなり力強くシーズンをスタートできたと感じています。高い目標を持って、順位表の上半分で終えたいですね。それが一番の目的で、それ以上やれるならボーナスのようなものです」

 一方でチョン・テセは、物事を一歩ずつ捉えていきたいと語る。

「個人的には、降格しないこと(が目標)です」とテセ。「もちろんどうなるか分からないですし、もっと上に行ける力は実際にあると思っています。それでも今日は、両チームに力の差があると本当に感じました」

 彼が浮かれることなく慎重な姿勢を取っていた理由は、チームの次の試合を見れば明白だった。ベガルタ仙台に敗れたエスパルスは、今季のアウェイゲームでここまで勝ち点10を獲得する一方で、日本平では4試合で勝ち点わずか1しか得ることができていない。

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