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Jリーグ 7年前

【英国人の視点】清水の逆転現象。アウェイでは好印象もホームだと…。早急な軌道修正が必須か

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

アウェイで勝ち点を獲得し続けるのは容易なことではない

 ホームのファンの前でシーズン序盤に苦戦するのは、「去年も同じでした」とテセは振り返る。

「ホームで一度勝てればあとは大丈夫だと思います。ホームでは少し硬くなってしまう感じです。アウェイで戦う時には無失点を守れるようにやれることをやろうとチーム内で約束していますが、ホームではもっと攻めに出なければいけません。そのことが、自分たちのやりたいサッカーをできる力の妨げになっているかもしれません」

 デュークもまた、その部分に難しさを感じている。

「選手たちのメンタル面で、ホームでの試合の方が強くプレッシャーを受けるのかどうかは分かりません。絶対に勝ち点を取らなければならないように感じて、自分たちにプレッシャーをかけてしまうんでしょうか」

「客観的に言えば、アウェイで勝ち点が取れているのは本当に良いことだと思います。普通はその方が難しいことですからね。できればホームゲームもそこにプラスして、勝ち点3を取れるようにしたいと思います。それができれば僕らにとって本当に大きなことです」

 先週末の試合では、直近のリーグ戦4試合で16失点を喫していたベガルタと対戦。清水がホームで結果を出すための理想的なチャンスになるかと思われたが、またしても0-3の敗戦という結果に終わってしまった。

 デュークも指摘するように、アウェイで勝ち点を獲得し続けるのは容易なことではない。早急な軌道修正が必要になりそうだ。残留に成功するのか、降格の波に飲み込まれてしまうのか、その部分が差を分けることになるかもしれない。

(取材・文:ショーン・キャロル)

【了】

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