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Jリーグ 7年前

15歳久保建英、U20代表でどう使われる? 香川真司ら逸材と重なる姿、急成長の期待も

text by 元川悦子 photo by Getty Images

久保と同様ケースでは逸材ズラリ。急成長の期待も

久保建英
成長が期待される久保建英【写真:Getty Images】

 過去のU-20W杯を見ても、アジア予選後に台頭してきた新戦力がチームに大きな活力を与えてきた。例えば、準優勝した99年ナイジェリア大会では、当時ドイツのカールスルーエでプレーしていた永井雄一郎(群馬)がいいアクセントになり、高原直泰(沖縄SV代表)や小野伸二(札幌)率いる攻撃陣に厚みをもたらした。

 グループステージで苦しみながら16強入りした2005年オランダ大会にしても、高校を卒業したばかりの本田圭佑(ミラン)、家長昭博、あるいは15歳でJリーグデビューを飾った森本貴幸(ともに川崎)らが急成長。本大会で重要な戦力として躍動した経緯がある。

 今回の久保や森島、田川らもチーム活性化の起爆剤になれるだけのポテンシャルがある。昨年のアジア最終予選で王者の座に上り詰めた内山ジャパンだが、世界はさらに先を行っている。その成長スピードに追いつき追い越すためにも、新たな選手のブレイクが求められるのだ。中でも久保はまだ15歳ということで、無限の可能性を秘めている。

 これまで飛び級でU-20W杯に参戦した選手には、2003年UAE大会の平山相太(仙台)、2005年オランダ大会の森本、2007年カナダ大会の香川真司(ドルトムント)らがいるが、久保は彼らをさらに上回る2段階飛び級。それだけ傑出した才能を備えているということに他ならない。

 その武器をどう使うかで日本サッカーの行く末が変わってくると言っても過言ではない。久保建英には香川らを超える存在感と成長度を初のW杯の場で示してもらいたいものだ。

(取材・文:元川悦子)

【了】

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