香川らが生み出した左サイドの“新機軸”。カップ決勝に向けドルトに新たな武器

ボルシア・ドルトムントは現地時間20日、今季ブンデスリーガ最終節となったホームでのブレーメン戦に4-3の勝利を収めた。香川真司、マルコ・ロイス、ラファエル・ゲレイロが見せた左サイドでの新たなコンビネーションは、来週のドイツ杯決勝でも大きな武器となりそうだ。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

2017年05月21日(Sun)11時56分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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撃ち合いの最終節、香川はアシスト記録

香川真司
ブレーメン戦で好プレーを見せた香川真司【写真:Getty Images】

 左サイドに“新機軸”が生まれた。2017年5月20日のブンデスリーガ第34節、ボルシア・ドルトムントはホームにヴェルダー・ブレーメンを迎えた。試合後に香川真司が「劇的にスタジアムも盛り上がった」と感じたように、今季の最終戦は派手な撃ち合いとなった。

 7分、左サイドを急襲されたドルトムント。ゴール前の混戦から最後はユノゾヴィッチに先制を許した。しかしDFソクラティスが「僕らは勝たなくてはならなかった」と振り返るように、来季チャンピオンズリーグ本戦の出場権が掛かっていた。何よりホーム最終戦。駆けつけた8万近いファンのためにも、下を向いている暇はない。反撃を開始する。

 そんな状況で香川は、逆転に向けて力強いプレーを披露した。ピッチ上で繰り返されるシザーズ。香川の上体はブレない。ここに来てコンディションはさらに上向きのようだ。そして「相手もそこは緩かった」と言うように、香川は比較的バイタルエリアで前を向いてボールを持つことができた。ブレーメンはその攻撃力を活かすために、2トップの守備が免除されたチーム。中盤は間延びし、よって後方の守備はどうしても緩くなる。

 32分。中盤の底のヌリ・シャヒンから、エリアの手前の香川に縦パスが入る。すかさず香川はロイスにスルーパス。ロイスが決め切る。香川が「練習通りに繋がった」と振り返る“ホットライン”が機能して、ドルトムントは同点に追い付く。42分には、しっかりとキープした香川からボールを預かったデンベレが、オーバメヤンに浮き球のパス。得点王争いの渦中にあるFWは、これをダイレクトで豪快に突き刺した。“23番”の抜群の安定感が、ドルトムントを逆転に導いた。2-1。

 もっとも、ヨーロッパリーグ出場の可能性が残されているブレーメン。敵もこのまま引き下がらない。後半開始からFWセルジュ・ニャブリが投入される。昨夏アーセナルから加入したアタッカーとクルーゼによる鋭いカウンターに、ドルトムントは何度も手を焼いた。香川も「すごくカウンターは脅威でした」と感嘆した。

「(ブレーメンは)良いチーム。後半戦はあれだけ調子が良いのを証明していた。クルーゼもすごくやはりキレがあって、キープ力もあって、あそこで収まっていたので。ウイングもスピードがある選手が多かった」

 46分と68分のブレーメンのカウンター。クルーゼの1G1Aで同点に追い付かれ、勝ち越されてしまう。2-3。再びの逆転を目指すドルトムント。

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