川崎F、絶好調の秘訣。ACLで8年ぶり8強進出。怪我人続出経て厚くなった選手層

2017年06月01日(Thu)12時05分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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「去年痛いほど学びましたからね。理想と結果は違う」(中村憲剛)

川崎フロンターレの鬼木達監督。風間前監督のスタイルを踏襲しつつ、新たなエッセンスを加えている
川崎フロンターレの鬼木達監督。風間前監督のスタイルを踏襲しつつ、新たなエッセンスを加えている【写真:Getty Images】

 新生フロンターレを象徴する試合が、5月19日のアントラーズ戦になると中村は言う。

「90分間すべてを握り倒して勝てればいいですけど、この間の鹿島戦のように相手へボールを渡しちゃっても球際のところで勝つとか、最後のところでボールを入れさせなければいいとか。ウチが抑えられる試合もあるかもしれないけど、まずは握ろうとする軸というものをぶれさせないことがすごく大事だと思う」

 ボールを保持し続けたいと望むゆえに、早く奪い返そうとする。必然的に攻守の切り替えも速くなる。思い描く展開にならなくても、原点が定まっているから苛立たないし、浮き足立つこともない。

「去年痛いほど学びましたからね。理想と結果は違う、ということを。オニさんもそこのところのマネジメントがすごく上手いし、スタッフを含めて、いまはみんなが同じ方向を見て戦えている」

 3月から4月にかけては、けが人の連鎖にも悩まされた。最大で12人が戦線離脱を余儀なくされたときもあった。それでも鬼木監督がぶれなかったことで、チーム全体の共通理解度が高まった。

 これまでなら中村、キャプテンのFW小林悠、MF大島僚太ら限られた選手が土台を支えていたところに、新たな選手たちが続々と加わってきた。その象徴がガンバ大阪から加入したMF阿部浩之となる。

 現在リーグ戦で3試合連続ゴールを継続中の阿部は、小林と並んでチームトップタイの4ゴールをマーク。ムアントンとの決勝トーナメント1回戦のファーストレグでも、後半終了間際に相手のセカンドレグへの戦意をも喪失させる3点目を叩き込んだ。

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