川崎F、絶好調の秘訣。ACLで8年ぶり8強進出。怪我人続出経て厚くなった選手層

2017年06月01日(Thu)12時05分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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伸びしろは十分。豊穣の秋を目標にすえ、加速させたい成長スピード

 家長がいまだフィットする途上にあるということは、イコール、フロンターレの伸びしろとなる。ACLの準々決勝が行われるのは8月。時間は十分にあるだけに、さらに成長を遂げたフロンターレを、アジアの頂点をかけたクライマックスの戦いで見られる期待も膨らんでくる。

 2009シーズンのACLでは、準々決勝で名古屋グランパスに屈した。川島永嗣(FCメス)がゴールを守り、鄭大世(エスパルス)が最前線に陣取った当時の選手たちでいまもプレーするのは、自身以外にはDF井川祐輔と登里享平、MF田坂祐介しかいないと中村も苦笑いする。

「ぶっちゃけ、いまは新チームというか、8年前のメンバーもほとんどいないし、すでにもう未知の世界ですよ。何人かの選手にとっては、ACLそのものも未知の世界だった。だからこそ、自分たちのやるべきことを堂々と突き詰めてやるしかないんじゃないかな。

 自信をもって自分たちのサッカーを貫けば、もっと上にいけるんじゃないかという自信が僕らのなかにはある。一方でまだまだ詰めなければいけないところもいっぱいあるし、全員がフィットしているわけでもない。その意味では、伸びしろも十分にあると思う」

 鬼木監督のマネジメントのもとで育まれつつあるニュースタイル。リーグ戦とACLで11人がゴールを決めてきた軌跡に導かれる競争意識。好調を導いている2つの要因に、まだまだ成長への余地があるという手応えも加わった。

 ACLとの兼ね合いで消化試合がひとつ少ないリーグ戦でも、首位の柏レイソルと勝ち点5差の暫定5位につけている。豊穣の秋を目標にすえながら、フロンターレはリーグ戦でさらに勝ち点を上積みさせて、優勝戦線に加わっていくことで成長のスピードを加速させていく。

(取材・文:藤江直人)

【了】

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