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Jリーグ 7年前

【英国人の視点】急上昇のマリノス、戦いの中で身につけた自信。外国人助っ人たちが肌で感じたポテンシャル

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

外国人3選手が感じていたポジティブな兆候

 マルティノスは以前にも、同様の姿勢を言葉に表していた。日産スタジアムで行われたJ1第4節(3月18日)のアルビレックス新潟戦を1-1のドローで終えた後のことだ。

「リーグの上位にいたいのなら、こういう馬鹿げたミスをしてはいけない」と26歳のFWは、ホームで試合を支配しながらも新潟に同点ゴールをプレゼントしてしまったことを悔やんだ。

「チャンスは作られなかったし、相手は何もしていなかった。僕らはたくさんチャンスを作ったが決められなかった。自分たちのことを見直して考えるべきだ。そういう話をしなければいけないと思うが、良かった部分も多かったので、このまま続けていくことも必要だと思う」

 チームメートのミロシュ・デゲネクも、その考えに全面的に同意していた。

「それがトップ中のトップクラブと、それ以外の同じレベルにあるクラブとの大きな違いだと思う。チャンスを活かせるかどうかだ」とオーストラリア人DFは新潟戦後に話していた。

「ビッグチームは1試合に1つや2つのチャンスしか必要としない。今日の僕らはそこが足りなかったと思う。何もかもうまくいっていたので勝つべき試合だったと思うが、ただゴールだけが決まらなかった」

 ダビド・バブンスキーも同じく、マリノスが新潟に対する優位な戦いを結果につなげられなかったことに落胆した様子だった。それでも彼は、2017年序盤のチームの戦いぶりからポジティブな兆しを感じ取り、シーズンが進むにつれて改善できることを楽観していた。

「素晴らしいスタートを切ることができたと思う。それから鹿島というとても強いチームとの対戦だったが、そこでも十分に良いプレーができた」とマケドニア代表MFは、前年王者にアウェイで0-1の惜敗を喫したJ1第3節の試合について語った。

「勝てる力があることを自分たちに証明できたと思う。どのチームとも勝負できる力がある、Jリーグでトップチームの一角になれる力があるということを」

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