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香川真司 7年前

香川真司、リーグ戦も先発へ。特長いかせるケルン戦、求められる決定的な仕事

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ファイナルサードで違いを作れるか

香川真司
マリオ・ゲッツェは欠場か【写真:Getty Images】

 ケルン戦で香川は、引き続き先発なのではないか。トッテナム戦では、アンドリー・ヤルモレンコへのアシストの場面もさることながら、トップ下のポジションで“違い”を作り出し、チャンスを演出している。そして「ラスト3分の1のところでの精度はもっと上げていきたい」と語っていたが、狭いスペースでどれだけボールを呼び込んで、受けるかという個人的な課題にトライする意味でも、ケルンは格好の相手と言えそうだ。

 また、スパーズを相手に66分で途中交代となった香川は、「後半の質であったり、ゲーム体力も含めて、僕自身は個人的に上げていかなきゃいけない」とも語ったが、見方を変えれば、段階を踏んで確実に出場時間を延ばしている。ケルン戦では、もう少し長くプレーできるのではないか。

 他のメンバーに目を向けると、マリオ・ゲッツェがケルン戦では欠場となるかもしれない。背番号10は、トッテナム戦でヤン・フェルトンゲンの左腕で強打を受け、あごを負傷した。会見でボス監督が話すところでは、15日の時点で、次戦の出場は不透明とのことである。メンバーの中では比較的香川と同タイプのゲッツェの状態を考えても、やはり背番号23はケルン戦で先発なのだろう。

 出場となれば、「ラスト3分の1のところ」でどんどんチャンスを演出するのはもちろんのこと、シュートの場面も増やしていきたい。ドルトムントは14/15シーズン以来、ケルン戦で白星を付けていない。そろそろ勝利を手繰り寄せたいところである。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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