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本田圭佑、日韓戦惨敗に苦言「言い訳できない」。メディアへ提言も「逆にみなさんどう思う?」

text by 植田路生 photo by Getty Images

本田圭佑
パチューカの本田圭佑【写真:Getty Images】

【アル・ジャジーラ 1-4 パチューカ クラブW杯3位決定戦】

 現地時間16日にクラブW杯3位決定戦が行われ、本田圭佑が所属するメキシコのパチューカは開催国のアル・ジャジーラに4-1で勝利した。本田は出場しなかった。

 奇しくも同日、日本ではE-1選手権が行われており、日本代表と韓国代表が対戦。ホームで1-4と屈辱的な敗戦を喫してしまった。

 その試合についての質問が飛ぶと本田は、「4失点は今の日本のサッカー界を象徴している」と第一声。

「これまで日本代表でプレーしてきた選手がほとんどいなくて海外組もいない。それは韓国も一緒。何の言い訳もできる状況ではない。かといって謙虚に相手が強かったというのも……あんまり話させないでください。無茶苦茶なこと言いそう(笑)」と苦言を呈しながらもこれ以上の深い言及は避けた。

 時間軸で言えば日本対韓国が終了した約2時間後に本田のパチューカが試合を開始。ハイライト映像ならば見られた可能性はあるが、フルタイム観戦は不可能。加えて本田は自身も認めているように代表の「当落線上」。今の代表選手へのリスペクトを欠かぬよう配慮したのだろう。

 本田は「逆に僕はメディアのみなさんにどう思っているのか聞きたいですけどね。僕がどう思っているかは散々話しているからいいでしょ(笑)。真剣に何か書いてほしいなというのは僕の思いですけどね」と報道陣へ提言。

「真剣に」というには自身の去就について意図せぬ形での情報が流布することへの牽制だろう。欧州への移籍報道が出たが、この日本田はそれを真っ向から否定した。

 また、この発言の真意は、試合の良し悪しについて選手に答えを求めるのではなくメディアが責任持って論評すべきという意図だろう。

 本田は笑みを浮かべならも表情からは「なぜ自分に日韓戦のことを…」という若干の困惑も感じられた。「どう思っているのか聞きたい」という言葉が胸に突き刺さる。

(取材・文:植田路生【アブダビ】)

【了】

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