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Jリーグ 6年前

名波ジュビロが歩むトップ5への道。軸は『休まない・休ませない』。“出来過ぎ”を確信に変える挑戦

1月15日、ジュビロ磐田は新体制発表記者会見を実施。新加入選手らと共に登壇した名波浩監督は、今季の目標に『リーグトップ5入り』を掲げた。前年の6位を上回る結果を掴むためにも新戦力のチームへの融合は不可欠。そして、これまで作り上げたものをより進化させなければならない。ベースはすでにある中、名波ジュビロはどのような戦いを見せようとしているのだろうか。(取材・文:青木務)

text by 青木務 photo by Tsutomu Aoki

見据える先はトップ5

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ジュビロ磐田は15日、新体制発表記者会見を行った【写真:青木務】

 新体制発表記者会見が行われたヤマハスタジアムの一室は、1年前と異なる期待感に包まれていた。

 昨年は横浜F・マリノスの象徴だった中村俊輔の加入もあり、多くの報道陣が駆けつけた。元日本代表10番に視線が集中。このレフティーがチームにフィットすれば、磐田は面白い存在になるのではないか。そんな雰囲気が漂っていた。

 実際、サックスブルーは明治安田生命J1リーグで6位と躍進することになる。中村俊輔も魔法の左足で多くの得点を演出。シーズン中に39歳となったが、トップレベルの実力を示した。

 そして、今年である。さらなる飛躍を期すサックスブルーには、すでに昨シーズンから帯同していた中野誠也、伊藤洋輝を含む6人が加わった。新戦力と共に会見に出席した名波浩監督は、今シーズンに向けて意欲を口にしている。

「まだまだ足りないところ、補わなければいけないところがたくさんあるが、ここにいる選手、既存の選手たちとともに、我々スタッフも含めて、それからフロントも含めて、サポーターも含めてみんなで成長していけるような1年になってくれればいいなと思う。

 具体的にはトップ5という目標をすでに選手たちには掲げた。浦和レッズ、FC東京、ガンバ大阪など、昨年は我々よりも下の順位だった強いクラブが今シーズンは巻き返しに必死になってくると思うので、それを受けるのではなく、しっかりとした強いチャレンジャー精神を持ってやっていきたい」

 自分たちの立場はあくまで挑戦者、という思いを感じさせる名波監督の言葉だが、手応えはある。会見を終え、再び報道陣の前に現れるとこうも語っている。

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