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香川真司 6年前

香川真司の復帰は「今季の最終局面」か。前節大敗ドルト、“悪夢”引きずる余裕はなし

text by 本田千尋 photo by Getty Images

今節の相手は監督交代から好調のシュトゥットガルト

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シュトゥットガルトの浅野拓磨【写真:Getty Images】

 6日に行われた会見で、ペーター・シュテーガー監督は対戦相手を高く評価。

「シュトゥットガルトはとても可変的にプレーする。タイフン・コルクトには本当に感服せざるを得ない。週を重ねるごとに彼は良い仕事をしているね」

 シュトゥットガルトは1月28日に成績不振を理由にハネス・ヴォルフ前監督を解任。翌日29日、代わってタイフン・コルクト氏が新監督に就任した。それ以来、ブンデスリーガでは8試合をこなして無敗を継続中だ。

 基本布陣は[4-4-2]。屈強なフィジカルが持ち味のマリオ・ゴメスとダニエル・ギンチェクが2トップに並ぶ。強固な守備ブロックを形成し、ドイツ代表ゴメスの足元の技術を活かしてカウンターに出る。ゴメスとギンチェクの打点の高さは、サイドアタックやセットプレー時にゴール前で脅威となる。

 また、ポゼッション時には両サイドバックが高い位置を取り、中盤の誰かがディフェンスラインに下がってビルドアップに参加。前線の選手たちは流動的に動く。ショートカウンター時の守から攻への切り替えもスムーズだ。

 もっとも、今回は相手がドルトムントということで、コルクト監督が守備重視の5バックを選択してくる可能性もある。それでもカウンター時に、まずボールを入れようとするのはゴメスになるだろう。32歳のベテランFWを上手く潰して、シュトゥットガルトからリズムを奪いたいところだ。

 一方のドルトムントは、怪我人がまた少しずつ戻ってきている。会見でシュテーガー監督が語るところでは、マルコ・ロイス、アンドリー・ヤルモレンコ、エメル・トプラクが戦列に復帰する見通しだ。特にロイスの復帰は、シュトゥットガルトを撃破するため、チームに一味違うクオリティをもたらしてくれそうだ。

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