広島が復活を遂げた要因。首位快走の原動力、共有する理想と現実のバランス

4月8日、J1第6節が行われ、サンフレッチェ広島は柏レイソルに1-0で勝利した。開幕6戦負けなしで首位をキープ。この試合でもハードワークをベースに最後まで戦い抜いた。さらに攻撃では効果的な崩しも披露。城福浩監督の下、勝ち点を積み上げる広島は、試合を重ねるごとに進化している。彼らの『ゴール』は、まだ先にある。(取材・文:青木務)

2018年04月09日(Mon)10時39分配信

text by 青木務 photo Getty Images for DAZN
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試合のたびに新たなものを肉付けする広島

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開幕6試合負けなしと好調のサンフレッチェ広島【写真:Getty Images】

 現実を直視しながら理想も追求する。この2つの要素を両立できているのが、開幕6試合負けなしと好調のサンフレッチェ広島だ。城福浩監督が求めるハードワークを、選手たちがピッチで体現する。その結果として手にした勝利が自信となり、プレーに迷いがない。

 ボールに食らいつき、奪い取り、勢いそのままに迫力ある攻撃を展開。爽快感溢れるサッカーで、歓喜の輪を作ってきた。

 広島が掲げるスタイルは、攻撃で主導権を握るサッカーだ。ただ、1月の始動からまず着手したのは守備面だという。“ここがゴールではない”と全員が理解しており、だからこそ今の戦い方に全力を尽くそうとしていると言える。目標に向かってまい進している段階であり、この過程を疎かにしない。広島の戦いには、一人ひとりの決意が感じられる。

 そして、試合を重ねるたびにチームは新たなものを肉付けしている。明治安田生命J1リーグ第6節・柏レイソル戦の決勝点は、相手を翻弄して奪ったものだ。ボールの出し入れを繰り返し、複数の選手が連動しながら顔を出す。マークを外してフリーになった味方にタイミング良くボールが渡る。クロスを上げた和田拓也にも、ファーサイドから豪快なシュートを決めた佐々木翔にも、相手は対応できていない。広島が意図的な攻撃で柏の守備網を破っていった。

 右サイドから精度の高いボールを供給した和田は、効果的な崩しで得点できた理由に最前線で戦う選手の存在を挙げた。

「トップに入れてからの動きというのは練習でもやってきたが、今日は工藤(壮人)があそこで数秒、キープしてくれることで周りが動きやすくなった。あれがダイレクトだとなかなか上がっていけないので。あそこで止めて、顔を上げてということをやってくれるのは本当に良かった」

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