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Jリーグ 6年前

横浜で世界最恐ダービー再現!? Jリーグで主役となった外国人FWたちの知られざる因縁

text by 舩木渉 photo by Getty Images

6度目の対戦は実現するか? プチ・ダービーの今後

ウーゴ・ヴィエイラ アレン・ステバノヴィッチ
セルビア時代のウーゴ・ヴィエイラ(左)とアレン・ステバノヴィッチ(右)。戦いの場を日本に移してもお互いの存在を記憶していた【写真:Getty Images】

 ステバノヴィッチの言葉をウーゴ・ヴィエイラに伝えると「僕の方が金は持っている…というのは冗談で(笑)。僕自身はパルチザンからもリスペクトされるいい関係を築けているし、そこまで張り合うつもりはないかな」と話していた。それでも5度目の対戦が引き分けに終わったことで、否が応でも“6度目”が楽しみになる。

 序盤戦は出場機会が少なかったステバノヴィッチは、ここ最近出番を増やし始めてようやく本領発揮といったところ。後半戦でのウーゴ・ヴィエイラとの再戦までに、パフォーマンスはさらに向上しているはずだ。

「ウーゴのことはもちろんいい選手だということをよく知っていたし、ダービーで4度対戦しているから、得点を決める能力が非常に高い選手だというのもわかっていた。残念ながら今日も彼に決められてしまったけど、また次の対戦ではしっかりと抑えられるようにチームとしてやっていきたい。

この試合でのプレーを今後にどうつなげるか? 今まで通り日々の練習からしっかり取り組んでいくこと。あとはいいコンディションを整えていくことが非常に大事だと思っている。いい練習をして、怪我なく過ごすとことが一番だね」

 ウーゴ・ヴィエイラも得点ランキングトップに立つなど、降格圏付近をさまようチームの中にあって好調を維持している。本人が掲げる「昨季の公式戦18得点以上」という目標の達成も、すでに現実味を帯び始めている。

「昨季は出たり出なかったりが続いていたけど、今季はコンスタントに試合に出られているし、そうなれば結果もついてくる。もっとゴールを決められればセルビアでMVPを獲得したシーズンのようになるんじゃないかな」

 2人の外国人FWは、日本で実現した「プチ・エターナル・ダービー」を経て自信を深めていた。永遠に続く因縁はJリーグでどんなドラマを生み出すか。後半戦での再戦が待ちきれない。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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