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日本代表 6年前

「最悪の悪夢」。ハリルホジッチ前日本代表監督は何を語ったのか?【記者会見全文】

text by 編集部 photo by Getty Images

「選手からたくさんの励ましのメッセージをいただきました」

ーー今の話の限りでは、23人のメンバー選考に対して解任が起きたという認識を持たれていると思う。具体的に協会がどういう思惑を持って、ハリルさんと考えが合わずに解任されたとお思いですか?

 会長から言われたことは、まず「選手及びコーチ達とのコミュニケーションと信頼が薄まったこと」でした。なぜか、最後の遠征で弱まったようです。3年間、なんの問題もなかったと認識しています。私から疑問に思っているのは、誰とのコミュニケーションだったのでしょうか。選手からたくさんの励ましのメッセージをいただきました。全部読みたいところですが、槙野(智章)選手から。

 JFAの決定について非常に落胆しています。びっくりもしましたし、ヴァイッド監督とコミュニケーションの問題はなかったと私は思っています。チーム内の1選手として申し上げたい。私たちのコミュニケーションを改善、さらに良くすることは必要かもしれませんが、正直に申し上げます、もう一度言います。私の認識ではそういった問題は存在しなかったと思います。

 個人的にはヴァイッドのおかげでずいぶんと進歩できたと思います。すごく厳しい監督で非常に厳しい指摘を受けて、そのおかげで今の私があると感謝したいと思います。厳しい時間、苦しい時間、非常に嬉しい時間もあったと思います。ハリルホジッチ監督が是非見たかった、というようなメッセージでした。

 時間があまりないので、全部は読めません。ベテランから若い選手まで様々な選手からのメッセージもあります。目で怒るスタッフからも。ヴァイッドさんは本当に厳しかったですね。3年間共に戦ってきて、私たちは成長できたと思います。親しみを込めて叱ってくれたんだと思います。この3年間、本当に心から感謝したいと思います。私たちを1人の男として成長させてここまでにしてくれたのはヴァイッドのおかげです。心からありがとうございます。

 テクニカルコーチからもあります。一体どうしたんでしょうか。どうなったか私もわかりません。本当に信じられません。本当に残念に思います。彼はテクニカルコーチのメンバーの1人で、私と一緒に3年間過ごしてきた人です。

 もう一つお見せしたいものがあります。選手です。Bチームで一度起用しました。広島の丹羽大輝です。広島からわざわざ飛行機に乗って私を訪ねてきてくれました。ありがとうと伝えにきてくれました。1回だけの起用だったんです。私が申し上げたことと、現実が何が起こっているのか、よくわかりません。質問にきちんと答えられているかわかりませんが、もう一言言いたい。

 非常に家族的なスピリット、全員が大きな家族という形で私たちは仕事してきました。外国人は外国人、日本人は日本人ではなく、全員でディナーを食べようという機会を何度も設けました、おごるのは僕ですけどね。ただ飯だと思うとみんなすごく食べるんです。ワールドカップの出場権を手に入れました。

 本当に言わないほうがいいんですけど、みんな1人ひとりにちょっとしたプレゼントなんですが、自分からのお礼を込めてプレゼントしました。ヴァイッドは見た目ほど憎たらしい人ではないとどこかで思ってくれたのではないでしょうか。ピッチでは非常に厳しいかもしれませんが、いつもいつも厳しいわけではありません。

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