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日本代表 6年前

「最悪の悪夢」。ハリルホジッチ前日本代表監督は何を語ったのか?【記者会見全文】

text by 編集部 photo by Getty Images

「何が起こっているのか本当にわからないです」

 私が理解しやすかったのは、「ウクライナに負けたんでしょ?」とかそういったリザルトをぶつけてくれたら、理解できたと思います。会長にベルギーに来てもらおうと思ったら、別件があると言われてしまったのです。ワールドカップまでいろいろ準備しなければいけないから是非来てくださいといったんですが、会長の記者会見にも出ていましたし、皆さんからも質問がないので私から言いますが、会長の記者会見で「技術委員会がたくさんの修正をしようと試みた」と。

 テクニカルコミティーの存在すら私は知りませんでしたし、どなたも私のところに見えて話したこともないので、私の方では存じ上げない。私のオフィスに来てもらった時に挨拶したかもしれませんが、西野さんは後から加わったわけですけれども、テクニカルディレクター、技術委員長を業務を始めてこなす方でした。

 確かに彼とのコミュニケーションは少なかったかもしれませんが、全てのトレーニングで常に一緒にいました。選手はこのリストで行こうかという話をしたとき、現地のローカルの選手を起用したりもしましたので、彼の意見を聞いたりしました。あまり多くを語らない人でした。試合中ですが、GKの第2コーチとともに選手たちの観察をしてくれとお願いしました。ハーフタイムに降りてきて彼らはいろいろ情報をくれるんですね。そうするとハーフタイムにロッカーでその話ができます。

 全てのトレーニングにいました。いつも「いや、よかった」と言ってくれたんです。一度西野さんに「フランスでは技術委員長はどういう仕事をするのか」と聞かれました。私の知らないところでどういったやりとりがあったのかは不明です。あえて聞いたりはしていないです。他のメディカルスタッフが話をしたりすることはありましたし、会長から私が望めば会うというようなこともしてくださったそうです。

 そして、技術委員長がベルギーで「うーん、ちょっと選手が1人不満を言っているんじゃないか」と聞きました。非常に友好的な関係を保てていたような気が私はしていました。問題はどこにあったのか、皆さんからも是非聞いてもらいたいと思います。しゃべりすぎたな…。

 記者の方々にも心よりお礼申し上げます。心よりお礼申し上げます。私に入ってくる情報量は非常に少ないです。批判もあるということを聞いています。日本の記者の方々はそれでも私には優しい人々だったと思います。

 このタイミング、この時期は非常に特殊なタイミングでしょうか。何が起こっているのか本当にわからないです。どうか記事を書く皆様方、客観的に記事を書いてください。私のことをどう言っても構いませんが、どうぞ日本代表のことは今すごく窮地に陥っていると思いますので、これから頑張って準備をしてくことでしょう。

 サッカーの世界ではワールドカップがこれ以上ない試合になると思います。危険性を孕んだ素晴らしいワールドカップです。お願いです。どうか彼らに準備の時間を与えてあげてください。それがないと日本にはいい試合、いいワールドカップをしてほしいと思います。記者の方々から、いままで全員ではないですが、拍手をいただいてきました。その拍手に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

【了】

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