宇佐美貴史が打破すべき「背番号11」のジンクス。今こそ必要な怪物FWの完全開花

ロシアワールドカップに向けて準備を進めるサッカー日本代表は、オーストリア・ゼーフェルトで合宿中。チームの雰囲気は良好だ。しかし、ワールドカップの舞台で求められるのは何よりも結果に違いない。「背番号11」をつけた宇佐美貴史は、自らのゴールで日本を勝利に導けるだろうか。(取材・文:元川悦子【ゼーフェルト】)

2018年06月05日(Tue)11時36分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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西野ジャパンは4-2-3-1もテスト

西野朗
西野朗監督はオーストリア合宿に入って4-2-3-1の練習も始めた【写真:Getty Images】

 西野朗監督率いる新生サッカー日本代表は、本格始動した5月21日から現在に至るまで、全て1日1回の練習で調整してきた。

 だが、「(8日の)スイス戦までに一度整えながら上げたい」という指揮官の言葉通り、オーストリア・ゼーフェルト合宿3日目の4日は初の2部練習に踏み切った。午前中はフィジカル面を追い込み、午後は一時的に封印していた4バックが復活。選手たちは豪雨に見舞われる中、11対11のゲーム形式を主としたメニューを精力的に消化した。

 ゲーム形式1本目の主力組と見られるチームは、GKに川島永嗣、DFは右から酒井高徳、吉田麻也、昌子源、長友佑都、ボランチに長谷部誠と大島僚太、右MF原口元気、左MF宇佐美貴史、トップ下に本田圭佑、1トップ大迫勇也という顔ぶれだった。

 2本目は川島、吉田、長友、長谷部、原口という軸を担うメンバーが不動で、それ以外の6人は入れ替わった。しかし、ラストの3本目は再び1本目と同じ陣容に戻り、宇佐美も主力組に戻ってきた。

「4-5-1は違和感なくやれるだろうということだったけど、今日やってみてもそう感じた。慣れ親しんだ形なので」という彼は、指揮官が目指している3-4-2-1と4-2-3-1の併用に一応の手ごたえをつかんだ様子だった。

 宇佐美は5月30日のガーナ戦に3-4-2-1の2列目、左シャドーで先発出場した。ゴールこそなかったが、17分の強烈なミドルシュートなどでゴール前の鋭さの一端を示した。そして今回は4-2-3-1の左MFでプレー。同じクラブで共に戦う原口と両翼から推進力を出していた。こうした動きをガンバ大阪時代の恩師・西野監督も高く評価しているはず。その信頼や期待を本人も再認識したはずだ。

「監督から求められている部分? フィニッシュのところだと思います。そこに関わっていく、決めきるところもそうですけど、どうやってフィニッシュの流れを作り出すか。今日の形で言うと、(長友)佑都くんだったり、(本田)圭佑くんだったり、(大島)僚太くん、サコくん(大迫)と絡むこともありますし、1本の展開で(原口)元気くんや(酒井)高徳に展開してチャンスを作ることもある。そういう流れを円滑に作っていくことがより求められている」と宇佐美は指揮官の要求をしっかりと認識している。

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