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長友佑都、ずっと意識してきた“あの選手”と対戦。「絶対に負けたくないという気持ちだった」【ロシアW杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

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日本代表の長友佑都【写真:Getty Images】

【日本 2-1 コロンビア ロシアワールドカップ・グループリーグH組第1節】

 日本代表は現地時間19日、ロシアワールドカップグループリーグ第1節でコロンビアと対戦し、2-1で勝利している。

 左サイドバックとして先発出場を果たした長友佑都は、果敢に上下動を繰り返し、攻守に渡って存在感を発揮していた。事実、走行距離はチームトップの10.53kmを記録している。

「とにかく『おっさん、おっさん』って言われていたので、若い選手よりも走ろうと思っていたし、もちろん走るだけがすべてではないけど、僕も大会が始まる前に言っていましたけど、とにかく最初に走って戦わないと話にならないと。自分自身がそれを示したいという気持ちでここに入ったし、誰よりも気持ちは入っていたんじゃないかなと思いますけどね」と長友は述べている。

 背番号5はコロンビア戦に並々ならぬ思いを寄せていた。それは、“あの選手”がいるからだ。

 あの選手とは、コロンビアのスピードスターであるファン・クアドラード。インテルに所属していた長友は、ユベントスに所属するクアドラードとセリエAでは何度もマッチアップしている。同選手は、コロンビアとの対戦が決まった時から、クアドラードを意識していた。

「勝ったことがとにかく嬉しいのと、自分としてはクアドラードが途中で抜けたというところで、その勝負には絶対勝ちたかったので。その思いだけで、コロンビアとやると決まってから、セリエAの試合もずっとクアドラードばかりを見てきたし。どういう状況で変わったのかは分からないけど、それでもしっかりと対応できたことは自分の中ではすごく嬉しかったですね」

 クアドラードとの1対1を制した際には、ガッツポーズも飛び出た。その後、コロンビアの背番号11は前半のみで交代を余儀なくされている。

「(ガッツポーズ)ちょっと出てましたね。クアドラードには絶対に負けたくないという気持ちだったんで。これ以上負けたくないという思いはどこにあるんだろうというくらい、自分の心の中にずっとあったので。彼の得意である1対1で勝負を仕掛けてきた瞬間に『来たな!絶対に止めてやる!』と思ったので、そのガッツポーズは本能的に出ちゃいましたね(笑)。ワンプレーでガッツポーズすることはないので、今言われて気づくというか、確かにやったなって。そのくらい気持ちが入っていたというところですね」と対戦をこのように振り返っている。

 4年前、グループリーグ敗退が確定し、涙を流した長友。そこから所属クラブが変わり、プライベートでも結婚&子供が生まれ、状況は4年前とガラリと変わった。

「この4年間は必ずしもうまくいったわけではなくて、代表チームとしても苦しいことのほうが多かったかな。皆さんに批判されながらもみんなで戦ってきて、個人的にもワールドカップで絶対に成功したい、覆したいという思いがあったからね。だからこの勝利はうれしいという言葉では表現できない感情がありますね」と長友は話す。

 日本代表は現地時間24日、決勝トーナメント進出をかけ、セネガル代表と対戦する。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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