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日本代表 6年前

日本にとって最悪の展開とは? 気になるポーランドの戦い方。“本物の23人”に期待する事【宮澤ミシェルの独り言/ロシアW杯】

 日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第11回は、日本対ポーランドを展望する。グループステージ敗退が決まっているポーランドだが、レバンドフスキなどタレントは揃っている。そんな相手に対し西野ジャパンはどのように挑むべきか。(語り手:宮澤ミシェル)

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言 text by 青木務 photo by Getty Images

日本の奮闘を支える縦のライン

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ポーランドはグループ敗退が決まっているが、油断はできない【写真:Getty Images】

 コロンビアに勝ってセネガルに引き分け。これで日本は勝ち点4を手に入れた。セネガル戦は常に追いかける展開で、かなりクロスを入れられた。開始1分経たないうちにまず入れられて、10分間で8本くらいあった。それで失点に繋がった。川島(永嗣)のミスだったけど、仲間が取り返してくれるんだからツイているよ。ただ、川島は一対一のピンチを防いでいるからミスはしっかり取り返しているんだ。得点は取れるなという感じはあった。取られるかもしれないけど日本も取れる、と。

 西野(朗)さんは縦のラインを当てたよね。大迫(勇也)、香川(真司)、柴崎(岳)、昌子(源)と、この縦のラインをよく持ってきたなと思う。僕はスペインでの柴崎を見ていて、ちょっと厳しいかなと思っていた。でも本当によくやっている。下手するとヘタフェはこのオフに柴崎を別のチームに獲られるかもしれないよ。価値は相当上がると思うし、楽勝で倍はいくんじゃないかな。

 各ポジションで“パートナー”を引き立てられる選手がいるのも大きい。例えば昌子には吉田(麻也)がいて、柴崎には長谷部(誠)がいる。香川だったら乾(貴士)と、そういうところで効果が出ている。だからチームが揺らがない。

 試合に出ているほとんどの選手が海外組だ。一人ひとりが怖がらず自信を持ってプレーしているし、ヨーロッパでやっている選手たちだなという風に見えるようになった。本当に海外で戦えている経験値の高い選手を、西野さんが選んだ。

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