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香川真司、アザールの“姿勢”を高評価「ボールを持つ度に仕掛けて行っていたし…」【ロシアW杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
香川真司【写真:Getty Images】

【日本 2-3 ベルギー ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦】

 日本代表は現地時間2日、ロシアワールドカップ・決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦し、2-3で敗れた。この結果、日本はベスト8入りを逃し、大会を去ることとなった。

 FIFAランキング3位の強敵・ベルギー相手に日本は善戦した。原口元気、乾貴士のゴールで2点を先取し、初のベスト8進出が大きく近づいていたのは間違いない。だが、サッカー界では2-0は危険なスコアと言われているように、西野ジャパンは後半3失点を喫して大逆転負けとなってしまった。

トップ下で先発出場を果たした香川真司は「やはり2-0になった時にやっぱりそういう試合のリズムであったりね、そういうのを読み取る力であったり、そういうところの経験はやっぱり本当に厳しいところでやらないと分からないところはあります。

 これはこういう2点差っていうのは確実に海外でやっていたらゲームを終わらせられる状況ではあったんでね。そういうところはやっぱり僕たちはまだまだ経験が足りなかったのかなと。チームとしてやはりいい経験になった」と試合を振り返っている。

 日本の10番を背負った香川は「10番って最終的に得点をするか、アシストするか、そこだと思う」と述べる。そして、この日対戦したエデン・アザールの姿勢を評価し、こう続けている。

「最後の局面の個の力っていうものをもっと上げていかないと。やっぱ今日のアザールもそうですけど、ボールを持つ度に仕掛けて行っていたし、そういう姿勢っていうのは常に持ち続けないと、常にそれをトライし続けないと成長しないのかなって」

 昨年11月にも親善試合でベルギー代表と対戦した日本代表。だがピッチに香川の姿はなかった。この時期、同選手は代表から外れる機会が増え、ワールドカップ行きが難しいのではという声も挙がっていた。しかし、香川の大舞台に対する思いは誰よりも強かった。

「11月は別に僕は悔しくなかったです。悔しくなかったって言ったら変ですけど、絶対6月のロシアに出るっていうことしか考えてなかったんで。だから別にそこで外れても最終的に絶対俺は6月に出るんだって気持ちしかなかったですし、それが自分自身を支えてくれていたところではあったんで」

 そして背番号10は、大舞台で躍動した。コロンビア戦では先制点となるPKを沈め、勝利に貢献。このベルギー戦でも果敢にボールに絡み、チャンスを演出していた。

「まあ(ベスト16は)成功ではないですね。ただ、自分自身がやってきたことに対する誇りであったり、そういう道は間違ってなかったなってすごく感じますけど」と確かな手応えを得たようだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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