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日本代表 6年前

森保J、日韓決戦へ。「サッカー人生」をかけて…試される覚悟、全てをぶつけて勝ち取る金メダル

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Wataru Funaki

「自分のサッカーキャリア、人生をかけて臨みたい」(原)

 今大会、やはり自国代表のエースの兵役免除がかかっているからか韓国メディアの熱の入れようは凄まじく、記者やテレビカメラの数も他国と比べて段違いに多い。だが、彼らは決勝前日に選手の声を聞ける機会が公式会見しかなかった。練習は冒頭15分のみの公開で、メディア対応はなし。そういう意味で、決勝前日の練習を始めから終わりまで見ることができ、日本代表選手たちを囲んで大一番にかける思いを直接聞けた我々日本メディアは幸せだった。

 三好は会見で「僕らはU-21代表としてアジア大会に参加して、韓国代表はソン・フンミン選手やファンウィジョ選手というすごく有名な選手が出ている中で、そこは自分たちにとってすごく大きなチャンスで、大きな舞台だと思っています。僕たちがこれから先のサッカー人生をよりよくしていくためには、こういった大きな舞台で活躍することが自分たちの先につながると思っています。楽しむ気持ちを持って全員で挑んでいければいい」と述べた。

「サッカー人生をよりよくする大きなチャンス」

 これと似たようなことは、他の選手たちも囲み取材でのやりとりの中で口にしていた。原輝綺は「1つのプレー、1つの試合で自分のサッカー人生、キャリアも変わってくると思う。特に今回の相手はU-23+オーバーエイジなので、本当に良い相手だし、この次の試合で自分の何かを変えていけるような、きっかけになればいいと思う。そのために自分のサッカーキャリア、人生をかけて臨みたい」と強烈な覚悟を語った。

 U-21日本代表にとって2年後の東京五輪に向けた強化の一環である今大会だが、選手たちにとっては活躍しだいで「サッカー人生」の転機になるかもしれない。それが回り回って「東京五輪世代」そのもののパワーアップにつながる。韓国との決勝は、日本の若武者たちのキャリアにおいて金メダル以上の意味を持つ一戦だ。

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