日本代表が示したポテンシャル、新戦力躍動の理由。『個』を活かす森保監督の手腕と視点【宮澤ミシェルの独り言】

2018年09月14日(Fri)10時30分配信

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言
text by 青木務 photo Shinya Tanaka , Junichi Ebisawa
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森保監督が持つ視点

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森保一監督【写真:田中伸弥】

 青山(敏弘)も前にボールを入れるタイミングが良かったし、全体を安定させてパスをさばいていた。彼が中心だったし、MOMを選ぶとなったら青山かな。守備で行かなきゃいけないところの顔出し、攻撃で入っていかなきゃいけないところの顔出しも的確だった。長谷部(誠)もそうだったけど、ボランチは日本人らしいというか、黙々と仕事をできる選手がやっているなと。森保がここにいる、カラーが出ている。あのボランチによって中島(翔哉)、堂安、南野という2列目も自分を出せたんだ。

 守りに入った時にどうなるかも見たかったけど、その分、前で奪ったりリスクマネジメントという点で槙野(智章)のプレーは天下一品だった。持ちこたえられるかどうか、という守備になった時の対応は今後見ていきたいね。

 今回、海外組は8人呼んでいた。中島、堂安、浅野とロシアワールドカップに行けなかった選手や、メンバーには入ったけど出場できなかった遠藤と植田。そういう選手たちが普通にプレーできていたのが大きい。

 今後は乾や香川(真司)といったメンツとうまく融合させていきたいよね。どのオプションがいいか、誰のコンディションが一番いいかといったところでその時々の代表チームを作って、なおかつレベルが落ちないようにしていくというのは森保のやり方だよね。[4-4-2]で始めたことにはそういう意識を感じたよ。

 あとはやっぱり『個』だ。森保はそういう視点を持っている。何かができる選手、相手を崩せる選手、それをグループで出せる。そのレベルに持っていかないとトップ30、トップ20には入っていけないとわかっているんだよね。

 すぐに何もかもできるわけじゃないし、これから作っていくこともあるだろうけど、全体としていいポテンシャルを見せたと言えるゲームだったよ。

▽語り手:宮澤ミシェル
1963年7月14日、千葉県出身。Jリーグ黎明期をプレーヤーとして戦い、94年には日本代表に選出された経験を持つ。現役引退後は解説者の道を歩み、日本が出場した過去5大会のワールドカップを現地で解説している。様々なメディアで活躍。出演番組にはNHK『Jリーグ中継』『Jリーグタイム』、WOWOW『スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などがある。

【了】

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