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香川真司 6年前

ドルトムント、“ロイス・システム”で出発進行。ベンチ外の香川真司、起用法はいかに?

現地時間29日に行われたブンデスリーガ第6節で、ボルシア・ドルトムントはレヴァークーゼンに4-2の逆転勝利を収めた。香川真司はベンチ外で歓喜の輪に加わることができず。苦境に立たされる日本代表MFは、新体制で最適な形を見出しつつあるチームの流れに乗り遅れずついていくことができるのだろうか。(取材・文:本田千尋【レヴァークーゼン】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

完成近づく新生ドルトムントの戦い方

マルコ・ロイス
レバークーゼン戦で1ゴールを挙げたマルコ・ロイス【写真:Getty Images】

 “ロイス・システム”が完成しつつある。

 9月29日に行われたブンデスリーガ第6節で、レヴァークーゼンを相手に逆転劇を演じたボルシア・ドルトムント。まるで冴えなかった前半に2ゴールを奪われながら、それで終わらなかった。試合後、ルシアン・ファブレ監督は「常に自分たち自身で信じる必要がある。1つのゴールが全てを変えるんだ」と語った。

 65分、右サイドバックのアクラフ・ハキミがファーサイド目掛けて入れたクロスを、マルコ・ロイスがダイレクトでシュート。GKルーカス・フラデツキーが左手1本で弾いたボールを、ヤコブ・ブルン・ラーセンが押し込んで1点を返した。

 63分にパコ・アルカセルが投入されて、ようやく息を吹き返したドルトムント。もっとも、試合後にマルコ・ロイスは「僕たちは全く良いウォーミングアップをこなすことができなかった」と語っている。

「僕たちがそんな前半をプレーしたのは、ほとんどロジカルな結果だった」

 まるでエンジンがかからなかった前半を折り返して、乳白色の夕暮れにバイ・アレーナが包まれる頃——。スタジアムのライトがピッチを真昼のように浮かび上がらせると、ドルトムントは3日前にニュルンベルクを葬ったダイナミズムを取り戻し始めた。ただ勝利だけに焦がれて、スピードスターが絶え間なく躍動する。69分、投入されたばかりのジェイドン・サンチョとのコンビネーションで右から崩し、ロイスが同点弾を叩き込む。

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