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ドルトムント、成熟する“ロイス・システム”。モナコに完勝、試行錯誤の時期は終了か

text by 本田千尋 photo by Getty Images

後半に入りギアが上がる

パコ・アルカセル
バルセロナから加入したアルカセルは、早くもチームにフィットしている【写真:Getty Images】

 ドルトムントも粘り強く守り、無失点のまま後半に入ると、ファブレ監督は、ヴォルフに代わってヤコブ・ブルーン・ラーセンを投入。すると、このデンマーク人MFがすぐに結果を出す。

 アルカセルと入れ替わるようにゴール前へ抜け出して、ジェイドン・サンチョのパスを右足でトラップして右足でシュート。先制点を奪う。ファブレ監督は「後半はかなり良くなった。何度もボールを奪って前に攻撃を仕掛けたね」と振り返った。

 どんどんギアが上がるドルトムント。60分には自陣のペルティエリア付近でアクセル・ヴィツェルがボールを奪って高速カウンター。68分には相手の中途半端なクリアをユリアン・ヴァイグルが拾ってロイスにパス。主将が仕掛けてPKを獲得。アルカセルはこの絶好のチャンスを決め切れなかったが、ドルトムントは、前へ前へと向かうハイテンポなサッカーで、モナコを追い詰めていった。

 72分にはロイスのパスを受けたアルカセルが、GKディエゴ・ベナーリオとDFアンドレア・ラッギをかわしてゴールを決める。バルセロナからやってきた新参者は、もう完全にチームにフィットしている。

 そして後半のアディショナルタイム、ラーセンの左からの折り返しを、ファーで待ち構えていたロイスがダイレクトでシュート。ダメ押しとなる3点目を奪う。さらに成熟する“ロイス・システム”。レバークーゼンから4点を奪って食いちぎったサッカーを再び見せつけて、モナコを相手に3-0で勝利した。

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