日本の新たなリーダー候補・吉田麻也の覚悟。胸に秘める長谷部の魂、守備の要に求められるもの

2018年10月10日(Wed)12時10分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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引き継ぎたい長谷部の魂

吉田麻也&長谷部誠
吉田は、長谷部の代表引退の報を聞いた際に大粒の涙を流した【写真:Getty Images】

 森保監督も彼の一挙手一投足次第で、キャプテンを託すか否かを判断するだろう。9月の初陣ではサンフレッチェ広島時代からの秘蔵っ子である青山敏弘に「キャプテンをやってほしい」と頼み、32歳のボランチはその期待に十分すぎるほど応えた。コスタリカ戦で堂安ら若きアタッカー陣が躍動し、遠藤航がボランチとして異彩を放ったのも、青山という老獪なプレーヤーがしっかりと全体をコントロールしていたからだ。そのコスタリカ戦をチェックしたという吉田も「アオ君は十分監督のサッカーを理解していて、Jリーグで経験がある選手で、すごく正義感もキャプテンシーも強いので、最適な人材かなと思います」と最大級のリスペクトを口にしていた。

 しかしながら、吉田にはロシアで代表引退した長谷部誠の熱い魂を引き継ぎたいという胸に秘めた思いを抱いているに違いない。ベルギーに敗れた翌日の7月3日、カザンで最後のメディア対応が行われた際、長谷部の代表引退の報を耳にして、吉田は人目をはばからずに大粒の涙を流したのだから。

「僕も7年半、彼と一緒にやってきましたけど、ホントにあれだけチームのことを考えてプレーできる選手は少ない。彼の姿勢から学ぶことは沢山あった。この大会が終われば、長谷部さんだけじゃなくて、長くやってきた選手たちとやれなくなるという覚悟はあったので。分かっていたことですけど、寂しいですね…」と彼はところどころ言葉に詰まりながらも、長谷部ら先人たちの代表に対する貢献度の高さに思いを馳せた。

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