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日本代表 6年前

新世代台頭の森保J、南野拓実や伊東純也が躍動。ウルグアイ戦で問われるロシアW杯組の真価

日本代表は12日、国際親善試合でパナマ代表に3-0の快勝を収めた。そこで輝いたのは、先月のコスタリカ戦に続きまたも南野拓実や伊東純也ら若い力だった。新世代の台頭に押されるロシアワールドカップ出場組の選手たち。ウルグアイ戦では彼らの真価が問われ、早くも森保ジャパンは分岐点を迎えるかもしれない。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Getty Images,Shinya Tanaka

パナマ戦で輝いた若き力

南野拓実
パナマ戦でも輝いたのは南野ら若い選手たちだった【写真:田中伸弥】

「若い選手からは『やってやる』という凄いパワーを感じるし、自分も負けていられないと思いました」

 南野拓実、伊東純也、そしてオウンゴールという3得点で快勝した12日のパナマ戦の試合直後、ロシアワールドカップ16強戦士の1人である原口元気がインタビューでそう言った。それはこの日先発した大迫勇也も、ベンチで戦況を見守った吉田麻也や長友佑都らベテラン勢にも共通する思いだっただろう。

 パナマのガリー・ステンペル監督も「前半は14番(伊東)、15番(大迫)、9番(南野)のサイドでのプレーに手こずった。3番(室屋成)も非常に良かった」と日本の若手数人を名指しで称賛した。9月のコスタリカ戦に続き、若手が勢いを見せたことで、日本代表の勢力図が大きく変わりそうなムードも強まってきた。

「今回の10月の2試合でできるだけ多くの選手にピッチに立ってプレーし、それぞれの力を見せてもらいたい」という意図から、森保一監督は今回のスタメンを選んだという。センターバックの吉田と冨安健洋、ボランチの柴崎岳と三竿健斗などより多くの新旧コンビが見られると思われたが、実際に融合させたのは主に攻撃陣。最前線の大迫の後ろに南野を置き、右に伊東、左に原口という組み合わせでスタートした。

 冨安と槙野智章という守備陣コンビも初見参ではあったが、基本的にコスタリカ戦を踏襲したメンバー構成で戦った。「前回のいい流れをできるだけ持ち込みたい」という思惑が指揮官の中にあったのかもしれない。

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