フットボールチャンネル

Jリーグ 5年前

「何を取っても表現しづらい」。イニエスタ擁する神戸も危ない? 大混戦のJ1残留争いを読む【宮澤ミシェルの独り言】

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言 text by 青木務 photo by Junichi Ebisawa , Getty Images

勝ち点30台のチームは全部危ないと思ったほうがいい

 現時点で勝ち点30台のところは全部危ないと思ったほうがいい。でも、ガンバは蘇ったね。今野(泰幸)が復帰して勝ち始めたけど、彼は監督の方針にぴったりの選手だ。やりたいことを最も表現してくれるんだと思う。今野が戻ってくる前は苦しんだけど、それまでも宮本(恒靖)監督はいい方にチームを導いていた。勝ちには繋がっていなかっただけで。

 神戸は結構、厳しい戦いを強いられているね。何を取っても表現がしづらい。スピードがあって飛び道具的な選手が、まだ若い郷家(友太)とJ1初挑戦の古橋(亨梧)。ポドルスキは守備が得意じゃないし。イニエスタはそもそもゲームを作る人であって、そんなに守備に強いタイプじゃない。

 攻撃の時もちょっとしたミスが出ちゃったり、流れがスムーズじゃなくなる。やっぱり上位のチームが相手だと厳しい。中位くらいと戦うとポドルスキとイニエスタが活躍して勝てるけど、上位が相手だときっちり守られて攻め手を失う。そして、向こうにガンガン来られると質の差が浮き彫りになる。センターバックの大﨑(玲央)はよくやっているけど、守備面でカバーできる人が少ない。

 守れと言ったってなかなか守れるわけではないから、上位陣に勝つのは大変。攻撃の質ももっと上げていかないといけない。リージョ監督は厳しくやるだろうし、練習方法も変わっていくと思う。リージョ監督は日本の相手を知らないわけだし。

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top