【英国人の視点】鹿島が歩んできたACL決勝までの軌跡。悲願のアジア王者へ、最大の武器と最大の弱点

2018年11月02日(Fri)10時00分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images for DAZN
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準決勝2ndレグで起きたドラマとは…

 2ndレグでは1stレグより良い形で試合に入ることに重点を置いた鹿島は、水原ワールドカップスタジアムでの試合の序盤戦の主導権を握り、25分にはセルジーニョのフリーキックに山本脩斗が頭で合わせてアウェイゴールを奪う。これで合計スコア4-2とリードし、決勝進出を手中に収めたかに見えたが、水原も後半に反撃を繰り出した。

 まずは52分にイム・サンヒョプがリバウンドを押し込んで最初のジャブを食らわせる。突然のように揺らいだ鹿島に対し、わずか1分後にはチョ・ソンジンがCKに合わせた弾丸ヘッドを決めて2-1とした。ロープ際にまで追い込まれた鹿島は、水原に攻め込まれるたびにゴールを許すかのようだった。実際に60分には裏へ抜け出したデヤン・ダムヤノビッチが決めて水原が合計5-4のリードを奪った。

 もはやパンチドランカーとなった鹿島に対し、62分にはエルビス・サリッチが決定打を打ち込むチャンスを迎える。穴だらけとなった鹿島守備陣をまたも切り裂いたが、シュートはわずかに枠外へ外れた。

 ボスニア人MFは2分後にはこのミスを悔いることになる。西大伍のゴールで鹿島が1点を返し、合計スコア5-5、アウェイゴールも2点ずつという全くの互角に持ち込んだ。この状況により鹿島は前半45分間に見せていたような落ち着きを取り戻すことができた。82分にセルジーニョがエリア内のルーズボールに反応し、最終的に勝負を物にしたのもさほど驚くべきことではなかった。

 準決勝は盛り上がる展開ではあったが、現在の鹿島の守備の脆弱ぶりも浮き彫りにした。ペルセポリス打倒のチャンスを掴むためには間違いなく修正しなければならない部分だ。

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