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アジア 5年前

【英国人の視点】鹿島が歩んできたACL決勝までの軌跡。悲願のアジア王者へ、最大の武器と最大の弱点

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images for DAZN

グループステージで負けた韓国勢との再戦

 その敗戦で水原にグループH首位の座を明け渡したことで、鹿島はベスト16で難敵上海上港との対戦を強いられることに。だがそのラウンドもホームで3-1の勝利、アウェイで1-2の敗戦という結果で突破。最後にフッキがPKを決めたことで実際より接戦に見えるスコアだが、鹿島は比較的楽に勝ち進んだ。

 準々決勝でも中国勢をあっさりと退けた。アクセル・ヴィツェルがチームを去り、退団を望むアントニー・モデストを欠いていた天津権健はグループステージと比べて抜け殻のようなチームとなっており、2試合合計5-0で一蹴された。

 続いて準決勝では水原との再戦が決定。一見したところ戦いやすいカードかと思われたが、鹿島での1stレグ開始からわずか6分で水原が2-0のリードを奪うというカオスな展開が待っていた。

 それでも鹿島は前半半ばにチャン・ホイクのオウンゴールで息を吹き返すと、終盤に入ったところでセルジーニョ、そして93分に内田篤人がゴールを挙げて衝撃的な逆転勝利を飾った。

 しかし、準決勝のドラマはまだ終幕には程遠かった。

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