【英国人の視点】鹿島が歩んできたACL決勝までの軌跡。悲願のアジア王者へ、最大の武器と最大の弱点

鹿島アントラーズがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝に進出し、イランのペルセポリスに勝てば日本勢の連覇が決まる。鹿島としては初のACLのタイトルとなるが、決勝までの道のりは決して楽ではなかった。鹿島が見せたACLでの戦いとは…(文:ショーン・キャロル)

2018年11月02日(Fri)10時00分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images for DAZN
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鹿島が獲得していないタイトル

鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】

 鹿島アントラーズには、日本で最も成功を収めたクラブであることを誇る正当な理由がある。

 Jリーグ加盟は99.999%不可能だと言われながらもジーコと契約を交わして加盟を果たし、日本のプロチームとして初の3冠を達成し、あらゆる国内タイトルをどのクラブよりも多く獲得し、アジアのチームとして初めてクラブワールドカップ決勝へ進んだ(さらにレアル・マドリー撃破まであと一歩に迫った)チームとなった。誰もが羨むようなその歴史は何度も語られてきた。

 だが、その鹿島が今まで逃し続けてきたタイトルが一つある。国内で圧倒的な成功を収めながらも、鹿島が手に入れることができていないトロフィーがある。まだ一度もアジア王者の座に登り詰めることはできていない。

 今季開始前の時点で鹿島はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に7回参加していたが、2008年に準々決勝まで進んだのが最高成績だった。昨季も含めて4回はベスト16で敗退。宿敵の浦和レッズが2回目の大会制覇を果たしたことで、アジアのトロフィーがコレクションから欠けていることの悔しさはより一層強まった。

 だが2週間後には、その全てが変わるかもしれない。初めて戦う決勝の舞台でイランのペルセポリスを下せば、鹿島に足りなかったピースがついに手に入る。

 鹿島の決勝進出までの道のりはやや奇妙とも言うべきものだった。準決勝で水原三星と激突するまではある程度楽な戦いが続き、大岩剛監督のチームが本格的にトップギアを入れることもなかったが、敗退の危機に追い込まれることもほとんどなかった。

 グループステージではわずか2勝を挙げたのみで、いずれもアウェイでの白星だった。だが敗戦も1回のみ。すでに決勝トーナメント進出を決めたあとで水原に0-1の敗戦を喫した。

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