「町田はJ1に上がれないけど、CLには出られるんです(笑)」。奮闘を阻んだライセンス制度への本音【町田GMインタビュー】

2018年11月19日(Mon)11時01分配信

text by 木村元彦 photo Getty Images
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「監督、選手たちは我々を信じて戦ってくれた」

町田ゼルビア
J1ライセンス取得においてネックとなった本拠地・町田市立陸上競技場の増席にもめどが立っている【写真:Getty Images】

――そうですね。ご存知の通り、韓国のKリーグなんかはライセンス制度は最初から突っぱねていましたからね。

「はい。状況も当初のライセンスを設定した時と異なってきています。当時は、チケット収入がこれぐらいあれば経営が上手くいくだろうということでの1万席という根拠だった。

それがJ2にも当てはめられて、皆、苦労していたわけです。それが今では、ダゾーンマネーでJリーグの分配金も増えているでしょうから、もう少し現状に見合ったものというのはありかなとは思います」

――最後にまた町田の話に戻りしょう。施設面における今後の見通しというのはどのようなものでしょうか。

「町田市の方でスタジアムは4千席増席の大きな予算を組んでいただけているので、あとは我々がどれだけその収容率を上げて恩返しできるか。そこからさらに良い環境が必要となった時に、スタジアムは駅チカ、専用、屋根付きというフクアリのようなものになっていくと思います。監督、選手たちは我々を信じて戦ってくれた。そこにサイバーエージェントさんの経営参画が決まった。自分たちのサッカーを信じて前に進むことはやみくもなことではなく、J1昇格に向けて現場も環境面もこれで具体性が強まったという期待をしています」

FC町田ゼルビアゼネラルマネージャー
唐井 直

1957年、神奈川県出身。早稲田大学卒業後、東芝や全日空横浜でプレー。
現役引退後は公認会計士としてのキャリアを積むなど異色の経歴を持つ。
2010年よりFC町田ゼルビアのGMを務め、ジェフユナイテッド千葉の強化担当部長を経て、2016年に現職に復帰。

(取材・文:木村元彦)

【了】

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