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香川真司 5年前

香川真司は過密日程でも出番なし? メンバー充実ドルト、チーム固定進行中

text by 本田千尋 photo by Getty Images

明言避ける指揮官。ただ内心は…

香川真司
香川真司、今節も遠征メンバー外か【写真:Getty Images】

 それでは一体誰をマインツ戦に連れて行くのか。会見でファブレ監督は、はぐらかした。

「今季の当初から、我々のメンバー編成は大きいと話している。時折、誰がメンバーに入って、入らないのか、選ばなくてはならない。我々の前には8試合が控えている。1試合1試合毎に選ぶつもりだ」

 スイス人指揮官は「1試合1試合毎に選ぶつもり」と語ったが、[4-4-2]の布陣をベースに、これまで選んできた選手たち…、つまりマルコ・ロイスを筆頭に、ジェイドン・サンチョ、ヤコブ・ブルーン・ラーセン、アクセル・ヴィツセル、トーマス・ディレイニーら今季の主軸たちが、マインツ戦でメンバーに入ることは間違いないだろう。

 代表ウィーク中の16日に行われた練習試合のシュポルトフロインデ・ロッテ戦では、香川真司とマリオ・ゲッツェをインサイドハーフに起用し、[4-3-3]の布陣で試合に臨んでいる。守備陣は綻びを見せたが、香川が3アシストを叩き出して3部所属のチーム相手に3-2で勝利した。だが、ロッテ戦は選手たちのコンディション調整の側面が強かった。その結果を持って[4-3-3]が、ファブレ監督の中で“プランB”になったとは考え難い。

 23日付の『ビルト』電子版によれば、ユリアン・バイグル、マリウス・ヴォルフ、マキシミリアン・フィリップ、そして香川は、マインツへの遠征に帯同しなかったという。

 会見での曖昧なコメントとは裏腹に、ファブレ監督の中で、ほとんど構想は固まっているようだ。どうやらマインツ戦でも、主将のロイスをセカンド・トップに据えた[4-4-2]で、勝ち点3を掴みに行くのは間違いない。

(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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