フットボールチャンネル

山中亮輔、2018年は「大きく飛躍した年」。日本代表、そして欧州挑戦への思いは…

text by 編集部 photo by Getty Images for DAZN

山中亮輔
山中亮輔は2018年を「飛躍の年」と総括した【写真:舩木渉】

 横浜F・マリノスのDF山中亮輔は5日、横浜市内でクラブと来季に向けた話し合いに臨み、終了後に報道陣の取材に応じた。

 今季はリーグ戦32試合に出場して4ゴール8アシスト。日本代表からの初招集も受けた山中は、「個人的に振り返ると、かなり充実したシーズンだったと思うし、サッカー選手としては大きく飛躍した年だなと思っています」と2018年を総括した。

 キャリアハイの数字を残せた要因は「マリノスがやっているサッカーにフィットしたと思うし、それによって自分も大きく成長した」から。サムライブルーのユニフォームに袖を通せるまでに成長を遂げ
、山中は「監督にすごく感謝していますし、監督のもとでサッカーをやったからこそ代表にもつながった」と語る。

 日本代表については「入り続けたい場所だったし、注目度も含めて今までと全く変わる景色だった」とも語っており、この国のトッププレーヤーが揃うチームで受けた刺激は相当なものだった様子。

 夏にはJリーグでの活躍を認められてトルコ1部の強豪イスタンブール・バシャクシェヒルからオファーを受けたものの、移籍を思いとどまっていた。将来的な欧州挑戦について山中は「(欧州移籍は)チャンスがあればとは思っていますし、やっぱり代表へ行くとみんなそういう話になるので、そういう経験ある選手に聞くと『早く行け』というふうになる。もちろん言いづらいことですけど、チャンスがあればとしか言いようがないですね」と述べる。日本代表に入ったことでより欧州への思いを強くしたのかもしれない。

 ただ、アンジェ・ポステコグルー監督率いるマリノスは今季12位と、18チーム制になった2005年以降ではクラブ史上最低順位でシーズンを終えることとなった。その点に関しては「もちろん満足できる順位じゃなかった」と山中も悔しさを噛み締めている。

 だからこそ現体制2年目の来季は「言い訳の効かないシーズンだと思うので、監督の求めるサッカーを実現できるように個人的にも頑張っていきたい」と述べ、「あまり大きいこと言いたくないので、もちろん試合に出続けること、あとはキャリアハイの数字を更新できるように」と今季以上の「飛躍」に決意を新たにしていた。

 山中は現在、左太ももの肉離れでリハビリ中。まずは来年1月のアジアカップに向けて再び日本代表から声がかかるよう、そしてマリノスでの3年目のシーズンを万全の状態で迎えられるように全力で回復に努める。

(取材・文:舩木渉)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top