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欧州5大リーグ前半戦総括。見逃した方は必読! 圧巻のユーベにPSG、プレミアは激戦に【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

リーガ・エスパニョーラ

リーガ・エスパニョーラ
リーガ・エスパニョーラの順位表など【写真:Getty Images】

1位:バルセロナ 18試合12勝4分2敗(勝ち点40/得失点+30)
2位:アトレティコ・マドリー 18試合9勝8分1敗(勝ち点35/得失点+13)
3位:セビージャ 18試合9勝6分3敗(勝ち点33/得失点+13)※1月8日現在

 今季のリーガ・エスパニョーラで最も注目を集めているのは、レアル・マドリーかもしれない。絶対的エースのクリスティアーノ・ロナウドを失った同クラブは、フレン・ロペテギ監督の下、新シーズンのスタートを切ったが、深刻な得点力不足に陥り不振が続く。結局、ロペテギ氏はリーグ戦第10節、対バルセロナ戦を終え、指揮官の座を退く形となった。その後を継いだサンティアゴ・ソラーリ監督の下でも、マドリーは苦戦を強いられる。リーグ戦18試合を終えた時点でチャンピオンズリーグ出場権外の5位につけるなど、最悪の前半戦を送ってしまった。

 マドリーが失速している今、首位・バルセロナの対抗勢力となるのがアトレティコ・マドリーだ。だが、同クラブはリーグ戦18試合でわずか1敗しか喫していないが、ドローで終わった試合は実に「8」にのぼるなど勝ち点の取りこぼしが目立つ。失点数は現時点で「13」(リーグ最小)と相変わらずの成績を収めているが、得点数はわずか26。これは10位レバンテや14位セルタよりも少ない数字だ。A・マドリーらしいと言えばそうなのかもしれないが、この点の向上は前半戦で浮き彫りとなった課題だろう。

 躍進をみせているのがアラベスとセビージャである。後者は、夏に加入したアンドレ・シウバが完全にフィットするなど、攻撃陣が大爆発。バルセロナらを抑えてのリーグ優勝は苦難の道のりかもしれないが、可能性がないわけではない。前半戦の勢いを落とすことなくシーズンを終えたいところだ。

 アラベスは昨季14位でリーグ戦を終えたが、今季はここまでCL出場圏内の4位につけている。5位・マドリーとの勝ち点差はわずか1だが、ヨーロッパリーグ出場圏内に食い込むだけの力は持っているはずだ。

 心配なのはアスレティック・ビルバオである。昨季リーグ16位と不名誉な成績を収めてしまったかつての名門クラブは、今季こそ巻き返しを狙ったが、リーグ戦18試合を終え降格圏内の18位に沈んでしまっている。原因はやはり得点力不足だろう。A・ビルバオはリーグ戦18試合でわずか16得点しか挙げることができていない。これはリーグワーストの記録である。決して悪くない戦力を揃えているだけに、降格という最悪の事態だけはなんとしても避けたいところだ。

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