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吉田麻也、ボール支配率23%に「おお…」。決勝弾の冨安健洋を称賛

text by 編集部 photo by Getty Images

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吉田麻也【写真:Getty Images】

【日本 1-0 サウジアラビア AFCアジアカップ2019・決勝トーナメント1回戦】

 日本代表は21日、 AFCアジアカップ2019・決勝トーナメント1回戦でサウジアラビアに1-0で勝利した。DF吉田麻也はボール支配率の低さに驚きつつ、「アジアのレベル差は縮まっていると思う」と話している。

 準々決勝に駒を進めた日本だが、内容面では簡単ではなかった。ボール支配率は「23対77」。この数字を聞いた主将は「おお…」と、苦笑いを浮かべている。

 サウジアラビアについて「非常にボール回しに長けていたと思う」と吉田。そういうスタイルを好む指揮官が、それを体現できる選手を招集しているのではないかと指摘しつつも「こういう結果を受けて、アジアのレベルの差は縮まっているんじゃないかっていうのはやってみて感じた。そこは危機感を持たなければいけないところ」と振り返っている。

 そういった難しい相手に対して「セットプレーから点を取って、そこで終えられたというのは、選手と個が、個人とチームが成長する上で非常に大事なところ」と、吉田は手応えを感じている様子だ。

 相手にボールを支配されることは想定の範囲内で、セットプレーでの得点も狙い通りの展開だったという。吉田によると、「分析スタッフのアドバイスにセットプレーがキーになるという話はあった」とのこと。「そこから理想的な形で点が取れたことは大きかった」と話している。

 セットプレーでゴールを決めたのは20歳の冨安健洋だった。8年前の自分と重なるかと問われると、「いやいや。僕より全然良いと思いますよ」とパートナーを称賛。「今日は点を取って好評価されるパフォーマンスだったと思いますけど、1試合で評価されるポジションではないので、これを続けていくことが大事」とアドバイスを送った。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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