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日本代表 5年前

「やりにくさなかった」。武藤嘉紀が持つイランへの自信。アジアカップ準決勝で絶対的切り札に

text by 元川悦子 photo by Getty Images

武藤嘉紀が闘志を燃やしている

 今大会最大の山場になるイラン戦に向け、日本代表は25日から再始動。この日は16時からドバイでトレーニングを実施したが、前日のスタメン11人はホテルで休養し、それ以外の11人が汗を流した。ベトナム戦で20分弱プレーした大迫もリバウンドがない様子で、2試合ぶりの出番を得た乾貴士(ベティス)もいい動きを見せるなど、チームは前向きな方向に進んでいると見られる。

 そんな中、闘志を燃やしているのが、武藤嘉紀(ニューカッスル)だ。ウズベキスタン戦(アルアイン)とサウジアラビア戦(シャルジャ)で連続スタメンを張った男は24日の準々決勝・ベトナム戦(ドバイ)をサスペンションで欠場。1試合休養してフレッシュな状態に戻った。そのフィジカルコンディションは大きなアドバンテージだが、さらなるプラス要素がある。

 それが2015年10月のイラン戦(テヘラン)でゴールを奪っているという実績だ。あの時は右の本田圭佑(メルボルン)のクロスに武藤が頭で合わせ、GKがパンチングしたボールが自身の体に再び当たってゴールを割るという泥臭いものだったが、結果を出したことには変わりない。

「まあやりにくさはなかった。あの時もすごく強いってのは感じましたけど、特にやりづらさはなかったので。ホントにこの死闘を制して決勝に進めればいいと思ってます」と背番号13をつける男は自信満々な様子だった。

 今回のイラン守備陣は身長185cm超の屈強なDFが中央を固め、今大会ベストGKの1人と評されるアリレザ・ベイランヴァンド(ペルセポリス)がゴールを死守してくる。3年前の前回対戦時のように失点につながるミスを犯してくれればいいが、ロシアを経て彼らも国際経験値を高めている。

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