「日本代表の大会全体のMVPは柴崎」
――試合が終了しました。日本はアジア杯準優勝となりました。この結果をどうとらえていますか
「もちろん今はこの敗戦が痛いですが、このチームは大会が始まる前に思っていたより良い結果を残せたかなと思います。この経験から学んでより良いチームになれると信じてます」
――森保ジャパンとしての初黒星となったわけですが、今日の敗因はどこにあるのでしょうか
「試合の入りかな。前半で2失点してしまうのは非常に大きかったと思います。それと、1-2のビハインドの中、勢いがあったときに同点に出来なかったのは影響あったかな…」
――今大会はオーストラリアや韓国といった強豪がベスト8敗退。そしてカタールが初優勝と、これはアジア全体のレベルが上がっているという証拠なのでしょうか
「間違いない。それはそうだと思います。ベトナムもヨルダンも良い結果残したと思うので、これからアジアの中での戦いはどんどん面白くなると思います」
――今大会通してのMVPを教えてください
「まあ、少しつまらない答えかもしれないですが、やっぱりMVP賞を受けたアルモエズ・アリですね。彼の鋭い攻撃と決定力は素晴らしかったと思います」
――日本代表の中から選ぶとすれば誰になるでしょうか
「色んな選手が良いゲームとか大事な貢献が出来たと思いますが、大会全体と考えれば柴崎岳選手ですね。本当にチームの中心選手になって、これからボランチで定着するはずだと思います。やっと、ヤット (遠藤保仁)の後継者が来たという感じですね」
――森保ジャパンのメンバーは恐らくこのアジアカップに挑んだ選手をベースに作られると思いますが、その中でショーンさんがぜひ招集してほしいと思う選手はいますか
「このメンバーは非常に良いベースになると思いますが、今回居なかった中島(翔哉)や三竿(健斗)や中村航輔などはプラスになると思います。それともちろん久保建英もこれからどんどん成長するはずので、本当に楽しみな時代が始まってると思います」
――最後に、日本代表のアジアカップを総括していただければと思います
「結局優勝出来なかったが、大会全体を振り返れば良かったと思います。経験が少ない選手は大きい大会でアピールが出来て、それと共に『ベテラン』になっている選手たち(酒井宏樹、柴崎、原口、大迫勇也)も良い貢献が出来たと思います。彼らはまだ本当のベテランではないけど、より若く経験がなかった選手たちを背負ったと思います」
――ありがとうございました!
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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