オールドファン胸熱の親子鷹。遺伝する才能はJにも、神戸GK前川黛也は近未来の日本代表候補【西部の目】

サッカー界には親子二代で活躍する選手が少なくない。ラウドルップ家にマルディーニ家、クライフ家は父があまりに偉大すぎたため息子の存在は霞むが、それでもオランダ代表に入りビッグクラブでもプレーしている。そして、今季で27年目となったJリーグにも親子鷹が存在する。(取材・文:西部謙司)

2019年04月05日(Fri)11時10分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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意外と多い親子鷹

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前川黛也と広瀬陸斗【写真:Getty Images】

 サッカー界には親子二代の選手がいる。地盤も看板も引き継げない、実力のみの世界にしてはけっこういる。たぶん才能は遺伝するのだ。

 先日、フィン・ラウドルップのプレー映像を見た。1960~70年代にデンマークのクラブでプレーしたFWで、デンマーク代表歴も19試合ある(6得点)。ただ、息子のミカエルとブライアンのほうがはるかに有名だ。

 正直、大した選手でもなかったのだろうと思っていた。ところが、モノクロの映像に映っていたのはミカエル・ラウドルップそのものだった。ドリブルの姿勢、シュートの打ち方、スルーパスの見事さ、インスピレーションは完全に息子たちに遺伝したのだと知った。父フィンが81年に引退した翌年に息子ミカエルがプロデビューしている。

 ファン・セバスチャン・ベロンのニックネームは「魔法使い」だったが、これは父親のファン・ラモン・ベロンからいわば譲り受けたもの。ジャン・ジョルカエフ、ユリ・ジョルカエフは親子でフランス代表選手として活躍。ピーター・シュマイケル、カスパー・シュマイケルはポジションも同じGKである。パオロ・マルディーニはユース年代までは「チェーザレの息子」だったが、すぐにチェーザレのほうが「パオロの父」と呼ばれるようになった。イタリア代表監督になっても「パオロの父」だった。

 ディド・ハーフナーは日本リーグ屈指のGK。息子のハーフナー・マイクはFWだが日本代表にも選出された。水沼宏太、風間兄弟(宏希、宏矢)なども親子Jリーガーで、古今東西を問わず才能の遺伝子は強い。

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