川崎Fの守護神チョン・ソンリョンの凄み。妥協なき「準備」、異国で100試合出場達成の要因

現在Jリーグ連覇中の川崎フロンターレを最後尾から支えるのは、GKチョン・ソンリョンだ。34歳のベテランだがゴールを守る技術に一切の衰えはなく、来日4年目でJ1通算100試合も達成した。外国人GKが増えつつある中、トップレベルで継続的に力を発揮できる要因に迫った。(取材・文:舩木渉)

2019年04月22日(Mon)12時45分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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家族と分かち合った記録達成の喜び

チョン・ソンリョン
J1通算100試合達成記念セレモニーで3人の子どもたちと笑顔を見せるチョン・ソンリョン【写真:Getty Images】

 J1で通算100試合以上に出場した選手は2019年4月22日時点で688人いる。その中に外国籍選手は70人強しか含まれていないが、外国人GKに限ればほんのわずかだ。

 やはり外国人を起用するなら得点力を期待できるストライカーや、中盤で違いを作れる攻撃的な選手に偏りがちで、海外出身のGKが増えてきたのは最近の傾向にすぎない。ゆえにJ1で100試合以上を積み上げた外国人GKとしては、セレッソ大阪のキム・ジンヒョンの225試合出場が最多だ。

 100試合という大きな節目を超えるには、少なくとも3シーズン分の出場が必要になる。選手の入れ替わりが激しくなってきている昨今、それが記録達成を難しくしている要因でもあるだろう。そんな中で、川崎フロンターレの元韓国代表GKチョン・ソンリョンが在籍4年目にしてJ1通算100試合の大台に乗った。

 記録を達成したのは4月14日に行われたJ1第7節のサガン鳥栖戦。そしてホームに帰って迎えたJ1第8節の湘南ベルマーレ戦で101試合目のピッチを踏み、試合前には3人の子どもたちから花束を受け取るセレモニーも行われた。
 
「家族は僕の全て。本当に家族がいるから幸せを感じられて、きつい時も力になるし、すごく大きな力になっている」

「海外でリーグ優勝を経験できて、みんなと一緒に2連覇できた。3連覇したい気持ちもすごく大きいし、まだACLも獲っていないし、天皇杯もそう。今はただ優勝したいという気持ちだけだね」

 チョン・ソンリョンは湘南との試合に2-0で勝利したあと、J1通算100試合出場達成を家族と分かり合えた喜びと、未来への意気込みを語った。今季で在籍4年目だが、一昨季からJリーグ連覇中。クラブ史上最高の時期を、最後尾から力強く支えている。

 先月には第4子となる次女も産まれ、家族は6人になった。34歳になったベテラン守護神は、彼にとって“海外”になる日本で「満足をしないという気持ちがすごく重要」と、今も成長を続けている。

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