グランパスはジョーの成功を確信していた。「Jリーグの日本人CBを見た時に…」【名古屋・大森SDインタビュー(前編)】

風間八宏監督の招聘、J2に降格したチームの大胆な刷新と、就任以降、様々な改革に着手してきた大森征之SD。ときに批判にさらされることもあったが、どのようなビジョンでチームを再建したのか。強くて魅力あるサッカーを追及する名古屋グランパスの核心に迫ったインタビューより、5/7発売の「フットボール批評issue24」から一部を抜粋して公開する。(文:木村元彦)

2019年04月24日(Wed)10時20分配信

text by 木村元彦 photo Mai Kurokawa
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特殊な視点で選手を評価補強が見事にはまる理由

大森征之
名古屋グランパスの大森征之SD【写真:黒川真衣】

――血の入れ替えということで生え抜きやサポーターに支持された選手を出す一方で、新しい選手を続々と加入させて行きます。補強した個々の選手のことを聞きたいと思います。点の取れるFWということでのジョーは、どのような経緯で獲得したのでしょうか。

「そうですね。サッカーはゴールを奪いゴールを守るスポーツです。ゴールを奪うジョーに関して言うと、うちのクラブに必要とされるベースというものを持っていました。ブラジル国内のタイトルを取りつつ、年間64試合ぐらいをこなしていた。

 常にレギュラーで出て、怪我をせずにコリンチャンスで得点王を獲り、一番ピークになっていた選手。彼の良さというのは、右足、左足、頭、そのどこでもゴールが奪えること。エリアの中で仕事ができる選手。尚且つ高さがある。

 やはりJリーグの日本人センターバックを見た時に高さに弱い。ブラジル時代のハイライト映像を見ていただければわかる通り、相手を外すテクニックがあり、風間監督の言う場所を使わない技術というものを彼は自分のものにできたので。コンディショニングだけしっかりと整っていれば、当然うちのサッカーにフィットすると思っていました。

 去年の得点王も相馬選手、前田選手、ガブリエル選手など周りの選手たちが非常にジョーを上手く活かしてくれましたね。FWが固まり、GKで言えば最終的にゴールを守るランゲラックを獲得することで後ろと前のベースが固まったと思います」

――丸山祐市の加入も非常に大きかった。FC東京時代から見ても、彼自身にとっては大きなブレイクだったんじゃないかと思います。

「マルはセンターバックとして常に安定したパフォーマンスですよね。そして強いメンタル。常にボールや相手に向かっていける、チャレンジできる。尚且つ左利き、冷静でボールをしっかりとコントロールでき相手FWの足を止めることができます。確かな技術があるので長短のパスも使い分けることができる。自立しています」

――彼は今、キャプテンとしても大きな存在感を示していますね。

「マルは人一倍責任感の強い熱い男です。キャプテンとしてチームを引っ張ってくれています。時に厳しく若い選手達にその経験を伝えてくれています。ロッカールームでもそうですが、誰もがリスペクトできるキャプテンだと思います」

★後編はこちら★

(文:木村元彦)

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【了】

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