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日本代表 5年前

久保建英ら9人の“ダブル招集組”をどう使う? メンバー選考から日本代表の布陣を読み解く

text by 河治良幸 photo by Getty Images

コパ・アメリカには選手の拘束権がない

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初選出された中山雄太【写真:Getty Images】

 今回の選考は他大陸の選手権であるコパ・アメリカには選手の拘束権がないことが大前提にあるが、来年の東京五輪で予選のない日本チームがメダルを獲得するという目的を果たすには願ってもない強化の場だ。

 その結果、キリンチャレンジカップのメンバーから9人が、翌日に発表されたコパ・アメリカのメンバーにも名を連ねることとなった。

GK
川島永嗣(ストラスブール/フランス)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)

DF
冨安健洋(シント=トロイデン/ベルギー)
植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)

MF
柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
中島翔哉(アル・ドゥハイル/カタール)
中山雄太(ズヴォレ/オランダ)
久保建英(FC東京)

FW
岡崎慎司(レスター/イングランド)

 五輪の男子サッカーはU-23の大会であるが、3人のオーバーエージが認められる。今回のコパ・アメリカでは年齢的に川島永嗣、植田直通、岡崎慎司、柴崎岳、中島翔哉の5人がオーバーエージの選手となり、全員がキリンチャレンジカップとダブルで選出されたメンバーに含まれている。

 ただ一人、伊藤達哉(ハンブルガーSV)はU-22代表で参加するフランス開催のトゥーロン国際大会からコパ・アメリカに合流というイレギュラーな形になるが、キリンチャレンジの2試合には通常のA代表の強化と”U-22代表の精鋭+オーバーエージ5人”で挑むコパ・アメリカへの準備という2つの目的が混在していることが分かる。

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