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日本代表 5年前

久保建英ら9人の“ダブル招集組”をどう使う? メンバー選考から日本代表の布陣を読み解く

text by 河治良幸 photo by Getty Images

キリンチャレンジカップで予想される布陣とは?

【トリニダード・トバゴ戦】4-2-3-1

FW:大迫勇也(鈴木武蔵)
MF:原口元気(中島翔哉)、南野拓実(香川真司)、堂安律(伊東純也)
小林祐希(柴崎岳)、橋本拳人(守田英正)
DF:長友佑都、槙野智章(畠中槙之輔)、昌子源(冨安健洋)、酒井宏樹(室屋成)
GK:権田修一(シュミット・ダニエル)

【エルサルバドル戦】4-2-3-1バージョン

FW:岡崎慎司(鈴木武蔵)
MF:中島翔哉、香川真司(南野拓実)、久保建英(堂安律)
中山雄太(小林祐希)、柴崎岳
DF:長友佑都(中山雄太)冨安健洋、植田直通、室屋成(酒井宏樹)
GK:川島永嗣(大迫敬介)

【エルサルバドル戦】3-4-2-1バージョン

FW:岡崎慎司(鈴木武蔵)
MF:中島翔哉、久保建英(堂安律)
長友佑都(原口元気)、中山雄太(小林祐希)、柴崎岳、室屋成(酒井宏樹)
DF:畠中槙乃輔(中山雄太)、冨安健洋、植田直通
GK:川島永嗣(大迫敬介)

 トリニダード・トバゴ戦はスタンダードな4-2-3-1でこれまで主力として起用されてきたメンバーを中心に、コパ・アメリカ組をオプションに下げて構成した。一方でコパ・アメリカを見据えたエルサルバドル戦はA代表の基本フォーメーションである4-2-3-1バージョンとU-22代表で継続的に採用している3-4-2-1バージョンを想定した。

 どちらを用いるかはコパ・アメリカで森保監督が考えるプランも大きく影響してくるはずだが、U-22代表の方に寄せていく形なら3-4-2-1が森保監督になって初めてA代表でお披露目になるかもしれない。

 この中で不透明なのが中山のポジションだ。ボランチ、センターバック 、左サイドバックの3ポジションを高水準にこなせる選手だが、キリンチャレンジ杯ではDF、コパ・アメリカではMFとして選出されている。実際に複数のポジションを森保監督も想定しているはずだが、キリンチャレンジカップからコパ・アメリカでの起用法も想定しやすくはなりそうだ。

 今回のキリンチャレンジカップは9月から始まる2022年カタールワールドカップのアジア予選に向けた強化の意味合いもあるが、そこにコパ・アメリカのための準備という目的をどう絡ませていくのか。森保監督のプランニングに注目して取材して行きたい。

(文:河治良幸)

【了】

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