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Jリーグ 4年前

2019年J1新加入ベストイレブン。Fチャン編集部が選定、新天地で輝いた実力者たち【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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マルコス・ジュニオール
横浜F・マリノスのマルコス・ジュニオール【写真:Getty Images】

マルコス・ジュニオール(ブラジル/横浜F・マリノス)
生年月日:1993年1月19日(26歳)
今季リーグ戦成績:33試合出場/15得点5アシスト

 横浜F・マリノスの15年ぶりとなるリーグ制覇に欠かせなかった男こそ、マルコス・ジュニオールである。元U-20ブラジル代表戦士は、攻撃的なサッカーを基本とするチームにおいて高い技術力と卓越したシュートセンスを武器にピッチ上で大暴れし、最終的には15得点を挙げ得点王に輝いた。Jリーグ参戦1年目ながら放った輝きは、非常に大きかったと言える。

 大好きだという人気漫画「ドラゴンボール」に登場する“クリリン”が愛称であり、サポーターからの人気も絶大なマルコス・ジュニオール。ゴールを決めた際に見せる「かめはめ波」や「気円斬」といったパフォーマンスも話題になった。アンドレス・イニエスタなどとはまた違った意味で、Jリーグを大きく沸かせた選手と言えるだろう。来季以降もその活躍に期待だ。

ダビド・ビジャ
ヴィッセル神戸のダビド・ビジャ【写真:Getty Images】

ダビド・ビジャ(元スペイン代表/ヴィッセル神戸)
生年月日:1981年12月3日(38歳)
今季リーグ戦成績:28試合出場/13得点2アシスト

 スペイン代表としてワールドカップ制覇、バルセロナなどでも数多くのタイトルを獲得してきたスーパースターは、Jリーグという舞台でもワールドクラスの輝きを放った。今季よりヴィッセル神戸に活躍の場を移したダビド・ビジャは、数多くの名GKを無力化してきたその高い決定力を武器に、チームの攻撃陣を大きく活性化。シーズン途中に怪我を負いながらも、13得点2アシストという結果を残した。

 第17節の名古屋グランパス戦で挙げたゴールは、今季の最優秀ゴール賞に選ばれた。アンドレス・イニエスタとの連係も良く、サポーターを魅了し続けたと言えるだろう。ビジャは惜しまれつつも今季限りでの引退を決断しているが、最後にJリーグに残してくれたものは大きかったと言えるだろう。最後は天皇杯のタイトルを獲得し、有終の美を飾ってほしいところだ。

鈴木武蔵
北海道コンサドーレ札幌の鈴木武蔵【写真:Getty Images】

鈴木武蔵(すずき・むさし/北海道コンサドーレ札幌)
生年月日:1994年2月11日(25歳)
今季リーグ戦成績:33試合出場/13得点3アシスト

 V・ファーレン長崎での活躍を受け、今季より北海道コンサドーレ札幌に加入したストライカー。相手の背後に抜け出す動きとそのスピードは相手にとって常に脅威となっており、そこから放たれるシュート精度も非常に高い。ミハイロ・ペトロビッチ監督の下、攻撃的サッカーを展開する札幌において欠かせないピースとなっていたのは明らかで、同選手の加入は大きな効果をもたらしたと言える。

 鈴木武蔵は今季、J1リーグで自身最多となる13得点をマーク。日本人選手としては得点ランキング2位タイの成績を収めた。また、YBCルヴァンカップでも6試合で7得点を挙げる活躍を見せ、同チームを初の決勝の舞台へと導いた。その活躍もあり、今年3月には日本代表デビューも果たしている鈴木。まさに今季のJリーグで飛躍を果たした選手と言えるだろう。

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